東京五輪あん馬銅メダリスト・萱和磨選手が滲ませた、団体銀の悔しさ
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6月5日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~20時20分)が放送された。今回は、東京五輪あん馬銅メダリスト・萱和磨選手が出演。東京オリンピック団体の銀メダルの結果について悔しさを滲ませつつも、達成感があったと語った。
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金子達仁・萱和磨選手
一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組、「The Deep」。萱選手が東京オリンピックを振り返り、団体戦決勝と個人戦の切り替えの難しさを語りつつ、当時の心境を明かした。
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萱和磨選手
金子:結果的には、団体で銀。
萱:はい。銀でしたね。0.10……悔しかったですけど、難しいのが、その6種目全員18演技、ノーミスっていうのは、とんでもないことなんですよ。今のルールでいうと、すごく技が高度化してきて。ミスをしないってことが、難しくて。
金子:うん。
萱:それを団体戦のあの場面で、全員がミスをしないっていうのは、すごく異常なことで。でもそういう練習をして来たので、チームで。ただ、それをもってしても0.1で負けてしまったっていう……。出来たという達成感と、取り残されてしまった0.1。この悔しさの両方があって、リオの時の悔しさとまた違った、課題が明確に見えたような0.1でしたね。
金子:切り替えはすぐできましたか?
萱:そう、切り替え。切り替えていたと思います。
金子:まだ大会終わってないですもんね。
萱:僕はあん馬が残っていたので、切り替えていましたね。あんまり引きずっていなかったかな。
金子:でもと言ったらなんですが、出遅れましたよね。7位でしたっけ?
萱:8位通過でしたっけ。正直、結構きついなと思っていましたね(笑)
オリンピックって当たり前ですけど、すごいレベルが高くて。8位で通過したんですけど。ギリ8番で通過して今の構成では絶対に無理だなって思ったので。団体決勝が終わってから少し時間があったんです。そこで、「ブスナリ」って技を入れないと、勝てないっていうか。それ入れてもメダルどうかな……ぐらいだったので。攻めましたね。その時は。
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金子達仁
その後、リスナーからの質問に答える場面も。萱選手の出身地である、千葉県習志野で体操をしている小学生から、けがをしないように気を付けていることは何かという質問が届いた。萱選手は、言語化することの重要性を語りつつ質問に答えた。萱選手に対し、東京オリンピックの予選からチームを支えた心強いキャプテンの印象があったという金子。やっていること、やるべきことを言語化し伝える萱選手の姿に感服する様子で、話は盛り上がった。
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