サッカー日本代表・森保一監督が8月26日のニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。高校時代、また、広島のマツダサッカー部時代の選手生活について語った。
長崎日大高校時代のプレー
飯田)お生まれはどちらですか?
森保)静岡県掛川市で生まれて、育ったのは長崎です。母の実家が掛川にあって、いわゆる里帰り出産でしたので、出生地は掛川市です。その後、高校生まで長崎で生活していました。そこから広島に行き、サッカーをしながら仕事もさせていただきました。
飯田)長崎日大高校に行かれたということですが、学生時代はどういう選手だったのですか?
森保)地元ではまあまあ上手くて、自分勝手なプレーをしている選手でしたね(笑)。自分の好きなようにプレーしていたという感じです。チームのために仲間とプレーするという思いはいつも持っていましたが、プレーの選択肢としては「自分の好きなことをする」という感じでした。当時はボールを持つことが大好きだったので、ボールを受けて好きなだけボールを持ち、相手ゴールに向かっていました。
高校卒業後、マツダサッカー部へ ~当初は1人だけ本社採用ではなく関連会社の配属から
飯田)そこから日本サッカーリーグのマツダに入られました。当時はプロ化する前ですが、マツダの社員だったのでしょうか?
森保)高校を卒業して、マツダのサッカー部でお世話になりました。当初はマツダの社員としてマツダサッカー部に入る予定だったのですが、私が入る前に採用枠が減らされてしまったのです。
飯田)マツダでの採用枠が減ってしまった。
森保)新人として6人がマツダサッカー部に入ったのですが、5人はマツダの本社採用で入り、私はそこから漏れて、当時の「マツダ運輸」という子会社の配属でした。マツダ運輸に行きながら、サッカーはマツダサッカー部でプレーさせてもらう形で1年過ごしました。
飯田)マツダ運輸で働きながら。
森保)「頑張って、実力が認められたら本社採用にしてあげる」と言われて(笑)。試合に出ることはできませんでしたが、メンバーに入らせてもらい、1年後にはマツダ本社採用に変えてもらいました。
マツダ・今西総監督の教え「サッカー選手である前によき社会人であれ」
飯田)インタビューでも、高卒で入り、サッカー選手としてはもちろん、社会人としてもマツダでいろいろ学んだとありました。マツダで叩き込まれた教えはありますか?
森保)当時、マツダで総監督を務めていた今西さんという方がいらっしゃいました。今西さんは、「サッカー選手である前によき社会人であれ」という考え方をお持ちで、人として人前で話したり、どのような接し方をするかなど、サッカー以外のことを教育していただきました。
飯田)日本代表監督を務めていらっしゃいますが、その教えが活かされている部分はありますか?
森保)あると思います。サッカーをする上でも、日常生活の上でも自分1人だけではなく、周りの人に支えられて自分がいる。そして組織としてチームもあるし、生活のなかでも家族やいろいろなコミュニティのなかに自分がいる。人を尊重し、「自分が組織のなかでどういう役割、立ち振る舞いをしていくべきか」という考え方は、サッカーであれ日常生活であれ、必要なことだと思います。
飯田)11月のワールドカップ本番まであと3ヵ月です。9月、10月、11月は本番を想定した強化試合も予定されています。
新行市佳アナウンサー)9月23日(日本時間夜9時25分キックオフ予定)のアメリカ代表戦と、9月27日(日本時間夜8時55分キックオフ予定)のエクアドル代表戦は、ともにドイツ・デュッセルドルフのデュッセルドルフ・アレーナで開催されます。
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