サッカー日本代表・森保一監督が9月6日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。ワールドカップに向けた思いについて語った。
26人の選手を選ぶことは難しく、やりたくない作業
新行)ワールドカップも迫ってきていますが、選手の選考はいかがですか?
森保)いろいろと考えていますが、非常に難しい選考になっています。
新行)選手のレベルも育ってきて、選ぶという苦しさはありますか?
森保)ありますね。選ばれる人数が限られているなかで、選ばれるべきレベルの選手は枠以外にもたくさんいます。また、代表への思いやワールドカップに出場したいという思いを持っている選手はたくさんいるので、その選手たちのなかから26人の選手を選ばなければいけないと思うと、難しく、やりたくない作業です。
「一緒に戦いたい」と思える吉田麻也選手
飯田浩司アナウンサー)フィジカルだけでなく、メンタルも含めて柱となる人はいますか?
森保)キャプテンやこれまでレギュラーとして戦ってきた選手が中心選手になってくるのだろうとは思います。しかし、いま急成長している選手もいますし、そのときの体調などもありますので、選手たちの状態を細かく把握しなければいけないなと思います。
飯田)日刊スポーツで原監督と対談されたときに、吉田麻也選手のお名前を出されていましたが、「確約するものではない」とおっしゃっていましたね。
森保)彼がコンディションよく試合に出続けていれば、選ばれる選手だと思いますが、調子を落としてしまったり、いいパフォーマンスができていなければ、違う選手を選ぶことも考えなくてはならないと思います。
飯田)いいパフォーマンスができていなければ。
森保)彼はプレー面でも精神面でもチームを引っ張ってきてくれた選手で、選手と我々スタッフの間に立ち、チームをいい方向へ導くために常につなげてくれた選手でもあるので、一緒に戦いたいとは思っています。
高い志を持ってチームを引っ張ってくれる素晴らしいキャプテン
飯田)前回のロシア大会直後、吉田選手にインタビューさせていただいたことがありますが、「キャプテンは長谷部さんから僕が継ぐのだ」とおっしゃっていました。
新行)「長谷部さんのようには僕はできないけれど」ということもおっしゃっていました。
森保)キャラクターがまったく違うと思いますが、「日本代表の勝利と日本のサッカーの発展のために」という高い志を持ってチームを引っ張ってくれている素晴らしいキャプテンだと思います。
「日本チームが主体的にできることは何か」を試合で表現する
新行)ワールドカップでは「グループE」でドイツ、スペイン、コスタリカと同じグループになっていますけれども、どのような試合をイメージされていますか?
森保)「我々が主体的に何ができるのか」ということを試合で表現できたらと思います。「主体的に」と言うと、攻勢に出ることをイメージされるかも知れませんが、まずは自分たちがボールの主導権を握りながら上手くプレッシャーを掛けて、攻撃・守備も自分たちがプランしていることをできるように目指したいと思います。
飯田)自分たちのプラン通りに。
森保)自分たちが思い描いた試合にならなかったときも、「主体的に自分たちはどう耐えていくのか」ということを考えて試合に臨みたいと思います。苦しいときこそ粘り強く戦って、流れを引き寄せ、勝ちに結びつくような試合をお見せしたいと思います。
ドーハの悲劇をドーハの歓喜に変えられるように
飯田)ドーハでは2試合が行われます。やはり土地というのは気にしますか?
森保)私自身はあまり気にしないところはありますけれど、いろいろな方から言われて、かなり意識するようになりました。ドーハの悲劇をドーハの歓喜に変えられるように頑張りたいと思います。
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