ジャーナリストの須田慎一郎が11月7日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。「餃子の王将」前社長射殺事件について解説した。
「餃子の王将」前社長射殺事件
飯田)「餃子の王将」前社長が銃撃され死亡した事件について、9年の時を経て実行犯が逮捕されました。どうしてこのタイミングで動いたのですか?
須田)これは間違いないと思うのですが、実際に現場に行って大東前社長を殺害した実行犯と、殺害しなければならない動機を持っていた人物、組織はまったく別の存在だということです。
飯田)実行犯と殺害動機を持つ人物が違う。
須田)つまり、殺した容疑者が動機を持っていたわけではないというところで、事件解決の難しさがまずあったのだろうと思います。
逮捕に至っても自供は得られず、全容解明に持っていける材料が集まるかどうか
須田)もう1点は、実行犯と思しき人物が、殺人などを生業としている容疑者であるということです。今回の場合、「工藤会」の名前が出てきています。北九州市に拠点を置く特定危険指定暴力団ですけれども、そのなかに「ふくろう部隊」という秘密チームがあるのです。
飯田)ふくろう部隊。
須田)荒事を専門として、九州の山に籠って特殊訓練を行うのです。拳銃の分解から組み立て、射撃訓練までやる。そういう秘密チームがあり、それがどうも手を下したように見えるのです。
飯田)そうなのですね。
須田)逮捕に至ったとしても、供述するかどうかはまったくわかりません。おそらく私はしないのだろうと思います。そこが肝ではないですか。そういったことを行う連中というのは。おそらく「自供は得られない」というなかで、はたして全容解明、公判維持、有罪判決に持っていけるだけの材料が集まるかというところが、この9年間、ずっと議論されてきたところではないかなと思います。
一部で報道される上杉昌也氏が動機を持つ人物ではない
須田)一方で、動機を持っているのではないかと思われるところに辿り着きつつあるような空気感が漂っていることも事実です。いろいろなメディアが実名を出していますけれども、福岡でかつてゴルフ場を経営していた上杉昌也氏という人物がいて、重要参考人として取り上げられています。私は結論から言うと、その人物ではないと見ています。
飯田)そうですか。
須田)動機を持っていたのは、その人物ではない。どうしてかと言うと、大東さんが社長に就任したのが2000年4月ですから、約5年半後の2005年に、「餃子の王将」と上杉昌也氏は、それまでの貸借関係を全部清算し終わっているのです。いま私の手元に「債権放棄合意書」という書面のコピーがありますが、そこではまったくやりとりがないという状況になっているのです。
飯田)そうなのですか。別の人物。
須田)別の第三者、Xが存在するのです。
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