中国によって繰り返される邦人拘束 「今、助けを求めている国民を救出せずに、何が国防だ!」辛坊治郎が日本政府に憤慨

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キャスターの辛坊治郎が11月17日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。中国側が違法性の具体的な根拠を示さずに「スパイ行為」だとして多数の日本人を拘束し続けていることをめぐり、「今、助けを求めている国民を救出せずに、何が国防だ!」と、日本政府に対する憤りをあらわにした。

<国家主席と握手の岸田首相 日中首脳、3年ぶり会談>会談の冒頭、中国の習近平国家主席(右)と握手する岸田首相=2022年11月17日、バンコク(代表撮影・共同) 写真提供:共同通信社

岸田文雄首相と中国の習近平国家主席は17日夜、対面では約3年ぶりとなる日中首脳会談をタイ・バンコクで行う。これに先立ち、中国外務省の報道官は16日、「会談では双方が関心のある国際問題について意見交換する」としたうえで、「相違点を適切に処理し、新時代の要求にあった中日関係を構築すべきだ」と述べた。

辛坊)最近、日本の防衛力強化をめぐる議論が活発化しています。強化しなければならない防衛力はさまざまですが、海外で拉致、拘束されている日本人の救出に努めることは今すぐにすべきことだと、私はつくづく思っています。北朝鮮による拉致はもちろんのことですが、急がれるのが中国で拉致同様に身柄を拘束されているケースです。

中国は2014年、「反スパイ法」を施行しました。これ以降に拘束された日本人は、少なくとも16人に上るとみられています。今年10月には、中国国内で「スパイ活動」をしたとして懲役6年の実刑判決を受けた日本人男性が刑期を終え、帰国したばかりです。また、15年に中国国内で拘束され、スパイ罪で懲役12年の実刑判決を受けた日本人男性が今年2月、北京市内の病院で死亡しています。

さらに、17年には中国国内で地質調査を行っていた日本人男性が拘束され、懲役15年の実刑判決を言い渡されました。この日本人男性は、中国側から頼まれて温泉探査のための地質調査を行っていただけなのに、国家機密を不法に入手したなどとして実刑判決を受けました。しゃれになりません。

中国に公開法廷はありません。突然に拘束され、密室の中で裁判を受けて、本人が理由もよく分からないまま実刑判決を受けることが繰り返されています。実際に、14年の反スパイ法施行後に実刑判決を受けた日本人について、何が違法行為に問われたのか、詳細は明らかにされていません。これでは、拉致とほとんど変わりません。しかも、中国ではスパイ行為は下手をすると死刑になります。もし自分がその立場に置かれたらと考えると、ぞっとします。

では、こうした中国による日本人の拘束に対し、日本政府は今、積極的に対処しているでしょうか。していませんね。北朝鮮の拉致問題が典型的です。仮にアメリカ人が拉致、拘束されたとしたら、実行に移すかどうかは別として、アメリカ政府は特殊部隊を出動させるなどして、どうしたら安全に救出できるかという計画を立てる努力は少なくともするでしょうね。ところが、日本政府はそうしたことを全くしません。

私は、日本政府に対して言いたいです。「助けてやれよ!」と。国防は大切です。しかし、現実に今、拘束され、もしかするとそのまま亡くなってしまう、もしくは死刑になってしまうかもしれない日本人がいるんですよ。「今、助けを求めている国民を救出せずに、何が国防だ!」と、私は訴えたいです。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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