岸田総理“空白領収書”問題 週刊誌「続報」の可能性も

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ジャーナリストの鈴木哲夫が11月25日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。厳しい状況に追い込まれる岸田総理について解説した。

2022年11月24日、記者の質問に答える岸田総理~出典:首相官邸HPより(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202211/24bura.html)

閣僚に続々疑惑発覚も、岸田総理は年末年始の内閣改造を否定

岸田総理は11月24日、記者団から年末年始の内閣改造や党役員人事を検討しているかを問われ、「私自身、そうしたことはまったく考えていない」と述べた。その理由について総理は、「いまは国会に専念しなければならない。年末に向けてさまざまな政治課題があり、そうした課題に専念していかなければならない」と語り、早期の内閣改造を否定した。

飯田)閣僚に続々疑惑が発覚、そしてご自身も白紙の領収書が出てきたという報道もありましたが。

自民党内からも岸田総理に対する冷ややかな声が ~既に主要閣僚が3人変わったのだから内閣改造を行ったようなもの

鈴木)内閣改造の否定という話で言うと、自民党の閣僚経験者と話しました。いまの支持率や政治状況を見たら、「内閣改造でも何でも、やれることは何でもやるしかないのではないか」と、少し投げやりな言い方でした。

飯田)「好きにすれば?」というような。

鈴木)もう1人、これは幹部ですけれども、いまさら内閣改造をやっても仕方がないのではないかと。「そもそも3人の主要閣僚を変えたでしょう」と言っていました。

飯田)そうですね。

鈴木)既に第3次改造内閣をやっているようなものだと。

飯田)19人の閣僚のうち、3人変えているのだから。

いまの状況で内閣改造を行っても有効ではない

鈴木)内閣改造などやったところで、何もならない。だから、いまは目の前の仕事、例えば旧統一教会に関連する救済法案や、総合経済対策を1つ1つ進めるしかないのではないか。地道にやっていって、「それを世論が評価するか、しないかしかない」という言い方をしていました。内閣改造は、いままでだと「体制一新」という意味では有効なカードだったけれど、いまの状況で行っても、岸田さんにとって有効ではないと思います。

飯田)いまの状況でやっても。

鈴木)本人は「やらない」と言っているけれど、朝令暮改の人ですから、明日急にやるかも知れない。わからないですけれどね。

「秋葉復興相の事務所家賃の問題は徹底的にやる」立憲・国対幹部 ~追及を諦めない野党

飯田)山際さんの問題があって、法務大臣・葉梨さんもあって、今回、寺田さんもあってと。今度は復興大臣・秋葉さんの名前が新たに出てきましたが。

鈴木)永田町を回っていたら、こんな話がありました。ローカル新聞がそういう表現をしたらしいのですが、今度の臨時国会はまさにいまの季節、秋の山寺だと。紅葉も深まった山の中腹にお寺があり、後ろに夕焼けがあって、鐘が「ゴーン」と鳴っている。まさにいまの風景ではないですか。でもよく見ると、秋は秋葉さんの秋、山は山際さんの山、寺は寺田さんの寺である。

飯田)なるほど。

鈴木)ブラックジョークなのですよ。しかも、そこに紅葉の葉っぱがパラパラと落ちる。

飯田)それが葉梨さん。なるほど。

鈴木)次に残っているのは秋ということになりますよね。だから、やはり秋葉さんです。立憲の国対幹部と話せたのですが、「秋葉さんは徹底的にやる」と言っていました。

飯田)徹底的に。

鈴木)いままでは、こういう閣僚スキャンダルを追及していると、「もういいのではないか。他にやることがあるでしょう」という反発が出て、そう言われると立憲も及び腰になったりするのですけれども、今回は一歩も引かないと言っていましたね。後半国会のなかで、秋葉復興大臣の処遇については大きな鍵になってくると思います。野党は追及を諦めないと言っていますからね。

飯田)野党はチャンスとして見ているというか。

鈴木)客観的に見て、こんなチャンスは野党にとってないわけです。逆に、これで流れをつくれなければ、「野党は何なのだ」という話になってしまうでしょう。チャンスでもあり、最大のヤマを迎えていると思います。その辺りは強(したた)かに進めるべきです。

2022年11月19日、日タイ観光セミナー~出典:首相官邸HPより(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202211/19apec.html)

松本剛明総務相の政治資金規正法違反疑惑と、岸田総理の空白領収書の問題

飯田)閣僚を変えれば変えたで、本会議あるいは予算委員会で総理が説明するという前例をつくってしまいましたものね。

鈴木)流れが3回できてしまっていますから、秋葉さんはなかなか厳しい。これを岸田さんがどう処理するかです。自らの公職選挙法絡みの問題もあります。これは昨日(11月24日)説明したようですが。

飯田)岸田総理自らの問題も。

鈴木)取材している感触では、例えば岸田さんのことを取り上げた週刊誌もそうですし、それから松本大臣について取り上げた新聞……。

飯田)松本剛明新総務大臣。

鈴木)この2つとも続報があるのではないでしょうか。

飯田)第2弾が。

鈴木)そう感じています。どう対処するかですね。

岸田総理と自民党の連携がうまくいっていない ~茂木幹事長との間に距離感

鈴木)岸田さんの話をすると、危機管理が欠如しているというか、岸田政権にはフォローする側近がいないこともあります。

飯田)そうですね。

鈴木)問題はたくさんあるけれど、1つあげると、官邸と党、つまり岸田さんと自民党の連携がうまくいっていない。ここ何日かの間に茂木幹事長や麻生さんと会っていますが、これはもともと主流3派であり、「政権を支えていこう」と定期的に集まっていたものです。でも、茂木さんとの間に少し距離を感じますね。

飯田)岸田さんと茂木さんの間。

鈴木)きっかけはやはり、旧統一教会問題だと思います。いま救済法案に向けて動いていますが、茂木さんは、連立を組んでいる公明党にかなり気を使っている。水面下で緊密に話をしながら、「どう進めるか」と慎重にやってきたわけです。

飯田)公明党と。

鈴木)ところが最近の支持率が下がっていることや、閣僚の問題で岸田さんが頭ごなしに「調査する」と言ってみたり、国会で救済法案を成立させると言ったりしています。事前に茂木さんと十分に話していないのです。

自民党との連携がうまくいっていないところが弱点

鈴木)茂木さんにすれば、「ちょっと待て」という話です。その辺りの距離感や不信感のようなものを感じましたね。

飯田)なるほど。

鈴木)2~3日前に茂木さんを公邸に呼んでいましたが、岸田さんも「まずい」と思ったのでしょう。ただ、この不信感はそう簡単には解消されないと思います。自民党との連携がうまくいかないと、政府・与党で固まることはできない。そこが弱点かも知れませんね。

やっとバイデン大統領と会談 ~ただ会うだけでは支持率につながらない

飯田)打開策なのか何なのか、25日朝に入ってきた報道によると、来年(2023年)1月上旬、岸田総理が就任後初めてワシントンを訪問し、バイデンさんと会談する方向で調整に入ったということです。

鈴木)逆に言うと1年間、まだワシントンに行っていなかったの? という話ですよ。

飯田)そうですよね。

鈴木)安倍さんのときは、まず中国に行って、みんなを驚かせました。

飯田)第1次政権ではそうでしたね。

鈴木)それでアメリカにもプレッシャーを掛けたわけです。「日本、なかなかやるな」と。でも、そのあとワシントンにきちんと行っています。同盟国ですからね。ホワイトハウスで膝を詰めて話をしました。岸田さんはそれすらまだやっていなかった。

飯田)菅さんも就任後、時間を空けずにハンバーガーを食べましたよね。

鈴木)岸田さんは、取材では「アメリカに行きたい、アメリカに行きたい」と言っているのです。しかし、外務省は頑張っているのだけれど、アメリカがそう簡単には迎え入れてくれない。今回は防衛費を日本が出すから、「その見返りに」ということでしょうけれど。会っても何を話すのかということです。

飯田)本来はそこですよね。会うだけが目的ではないですから。

鈴木)ここも「やっている感」の外交だと、これまた支持率にはつながりません。

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