キャスターの辛坊治郎が11月30日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグB組の最終第3戦で、引き分けでも初の決勝トーナメント進出だったイランが国同士で長年、敵対するアメリカに負けて敗退が決まったことについて、「イラン選手たちが帰国後、どんな目に遭うか心配だ」と指摘した。
辛坊)夕刊フジ、私が気になった記事が3面にあります。
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「イラン敗退 『拷問』脅迫 “宿敵”米国に逆転突破許す」
~『夕刊フジ』2022年11月30日発行分(3面)より
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辛坊)サッカーW杯1次リーグB組の最終第3戦で、イランとアメリカが対戦しました。国際情勢を知っている人からすると、両国のサッカー試合はとてつもなく異様な盛り上がりをみせます。共に国同士が対立していますからね。記事を読んでみます。
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「1次リーグB組の最終第3戦で、イランが米国に0―1で敗れて勝ち点を逆転され敗退が決定。選手たちには今後、過酷な運命が待っている。
国家同士で激しい対立が続く米国に対し、引き分け以上なら勝ち抜けが決まる大一番を前に、国歌を歌うイランの選手たちの表情は沈んでいた。
21日の初戦前には、イラン国内で続く抗議デモへの連帯を示すため選手たちが国歌斉唱を拒否。」~『夕刊フジ』2022年11月30日発行分(3面)より
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辛坊)イランでは今回のW杯開幕前、髪の毛を隠すヒジャブのかぶり方が不適切だとして、22歳の女性が警察に逮捕され、その後に死亡した事件をきっかけに抗議デモが起こり、現政権に対する抗議デモが全土に拡大していました。記事の続きを読みます。
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「米CNNによると、勝利の褒美に『贈り物や車』を約束していた体制側は、こうした反抗的な姿勢を『侮辱行為』として態度を硬化させた。試合後には現地に派遣された『革命防衛隊』メンバーを通じて、『家族を投獄や拷問する』と選手を脅迫したと報じている。
25日の第2戦では、選手もスタンドとともに国歌を斉唱。この観衆の中には、ペルシャ湾を挟んだ母国から動員された数百人の“サクラ”が潜んでおり、仇敵の米国相手には数千人規模まで拡大されたとも。この日の試合前も、国歌に合わせて渋々口を動かすイランの選手たちの姿があった。
異様な空気の中で始まった因縁の一戦で、イランは伝統の体を張った堅守から速攻を狙ったが、人もボールもよく動く近代的戦術の米国に主導権を握られ、前半38分に先制を許す。」~『夕刊フジ』2022年11月30日発行分(3面)より
辛坊)この結果、イランは0-1で負けてしまいました。宿敵のアメリカに敗れたイラン選手たちが帰国後、どんな目に遭うか心配です。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)