黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」（12月15日放送）にプロフィギュアスケーターでタレントの村上佳菜子が出演。引退後、定期的に訪れる「宮古島」について語った。

【フィギュアスケート・The Ice 2017】村上佳菜子と演技する浅田真央＝大阪市中央体育館　撮影日：2017年07月29日　写真提供：産経新聞社

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。12月12日（月）～12月15日（金）のゲストはプロフィギュアスケーターでタレントの村上佳菜子。4日目は、現役時代と引退後の旅行について---

黒木）引退を決意されたあとに浅田真央ちゃんと宮古島に行かれたのですって？

村上）初めてスケート靴を持たずに旅行しようと2人で決めて、思う存分、1週間くらい遊びましたが、すごく楽しかったのです。それから私のなかで宮古島は自分のリセットする場所になっていて、最近は2か月に1回くらいは行っています。定期的に宮古島に行かないと原形を保っていられません。

黒木）一人旅ができるのですね。

村上）向こうに仲のいいおっちゃんたちがいて、「行くよー」と連絡すると空港まで迎えに来てくれて、レンタカーもおっちゃんの知り合いのところで借りて、宿泊もそのおっちゃんのところで泊まってという感じです。ダイビングのライセンスも持っているので2泊できるときは真ん中の日にダイビングをしたり、釣りをしたりしています。1人で予約して行きます。

黒木）アクティブですね。

村上）1人で行動できてしまうタイプです。

黒木）ノープランの旅はダメなのですって？

村上）「何時から何時まではゆっくりする時間」というように、ゆっくりする時間も決めてしまうぐらいスケジュールを決めたいタイプなので、1分1秒でも無駄にしたくなくないのです。「ここからここまでは何分掛かるから、このくらい見ておいて」と、勝手に1人でやってしまいますね。

黒木）自分で時間割のように計画書をつくるのですね。

村上）旅のしおりのようなものをつくって行っています。

黒木）宮古島のどこがおすすめですか？

村上）東の端の方に「東平安名崎」という私の大好きなスポットがあります。崖があって、そこから出てくるエネルギーがパワフルなのです。上に登って海を見ると、「ポツン、ポツン」と岩が海のなかにあって、それが素敵なのです。そのスポットにはぜひ行って欲しいです。

黒木）東平安名崎ですね。

村上）私はいつもそこで朝日を見ながらヨガをするのですけれども、すべてリセットできて、いいエネルギーだけが身体のなかに入ってきます。

黒木）でもそれは引退後の新しいご自分ですよね？

村上）そうですね。

黒木）現役中にそれはできなかったですか？

村上）できなかったですね。先生と一緒に毎年、沖縄には旅行へ行っていたのですけれど、本島にスケートリンクがあるのです。だから旅行で行くのですけれど、毎回、必ず練習もついてくるのです。

黒木）沖縄にもスケートリンクがあるのですね。

村上）選手のときはどこにいても、何をしていてもスケートが頭のなかにある状態でしたね。

黒木）もちろんスケートのために、トレーニングやダンスをやられていたのですからね。ダンスと言えばスペインのマドリードに行ったときのエピソードがありますね。

村上）ジュニアのときだったのですけれど、マドリードのグランプリシリーズで行ったときに、初めて生のフラメンコを観て感激しました。先生と行ったのですけれど、素晴らしかったので、その次のシーズンでフラメンコを使うことになったのです。

黒木）そのフラメンコを聴いたことで。

村上）そのシーズンが世界ジュニアで優勝したシーズンだったのです。振り付けもスケートの振り付けの先生と、フラメンコの先生と一緒につくりました。音楽もフラメンコの先生が選んでくれて、最終的に振り付けに合わせて手を叩く音と足の踏む音を音楽に乗せて入れてくださったのです。こだわってつくったプログラムだったので、私のなかでは、そのプログラムが歴代のなかでも好きですね。

黒木）そうなのですね。

村上）はい、楽しかったです。

黒木）それもやはり出会いがないと生まれませんよね。

村上）そうですね。スペインに派遣されていなかったら、次のシーズンでフラメンコを多分使っていなかったと思うので。

黒木）フラメンコとフィギュアスケートをコラボするという発想がすごいですね。

村上）ラテン系の方でやっている方は多いのですけれども、ここまで本格的に振り付けもやって、というのはあまりいなかったのではないかと思います。

村上佳菜子／ プロフィギュアスケーター･タレント

村上佳菜子（むらかみ･かなこ）／ プロフィギュアスケーター･タレント

■1994年11月7日生まれ。27歳。愛知県名古屋市出身。
■スケートをしていた姉の影響で3歳からスケ－トを始める。
■2009年、ジュニアグランプリシリーズ（JGP）ファイナルで優勝。
■2010年、世界ジュニア選手権で優勝。
■2010年～2011年シーズンからシニアのグランプリシリーズに参戦。アメリカ杯で優勝し、グランプリファイナルでは銅メダルを獲得。
■2013年、全日本選手権で総合2位。
■2014年、ソチオリンピックに出場。四大陸選手権では初優勝、世界選手権では5年連続5回目の代表入りを獲得。
■2017年4月23日に競技生活からの引退を表明。
■現在はプロフィギュアスケーターとしてさまざまなアイスショーで活動。またテレビやラジオでタレント活動も行っている。