キャスターの辛坊治郎が1月11日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。大阪市の道頓堀川でニホンウナギの生息が確認されことをめぐり、「水質が改善されたと思って、次に阪神タイガースが優勝したら、みんな飛び込むのではないか」と警鐘を鳴らした。
大阪府立環境農林水産総合研究所は10日、大阪市の道頓堀川で大阪府の絶滅危惧2類に指定されているニホンウナギの生息を確認し、11匹の捕獲に成功したと発表した。道頓堀川はかつて水質汚濁などで問題となっていたが、大阪市が下水道を整備するなど改善に取り組んできた。
辛坊)なぜ突然、ニホンウナギが道頓堀川で発見されたかというと、いきさつがあります。ある関西のテレビ番組で、道頓堀川の水を分析したところ、ニホンウナギの遺伝子の断片が見つかったんです。それで、「道頓堀川には必ずニホンウナギがいるぞ」と期待が高まったんですね。番組では実際に見つけられなかったのですが、このほど研究機関が捕獲を発表しました。
ところで、道頓堀川といえば、プロ野球の阪神タイガースが優勝すると、必ずといっていいほど上にかかっている戎橋から飛び込む人が出ます。これまでに飛び込んで死亡したり、けがをしたりするケースもありました。また、「あんな汚い川に飛び込んだら、細菌に感染して死んじゃうのでは?」などと言われてきました。いずれにしても危険なので、絶対に飛び込んでは駄目です。しかし、こんなニュースが報道されると、水質が改善されたと思って、次に阪神が優勝したら、みんな飛び込むのではないかと心配になります。
実はかつて、道頓堀川の一部を仕切って泳げるようにしようというプロジェクトがありましたが、計画は止まってしまいました。現状、ニホンウナギが生息できるということは、それだけ水質が改善されたのかもしれませんが、「まだ泳げるほどの水質ではない」というふうに予防線ともとれる報道が行われています。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)