ジャーナリストの鈴木哲夫が1月12日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。「文藝春秋」2月号に掲載された菅前首相のインタビューについて解説した。

出邸する菅義偉首相=2021年10月4日午前、首相官邸 写真提供:産経新聞社
ベトナム訪問のタイミングで発売された菅前首相「文藝春秋」のインタビュー
飯田)荒川区の“ひろし”さんからメールをいただきました。「菅前総理が突然、『総理でありながら派閥の会長を続けるのはいかがなものか』と岸田さんに苦言を呈したことがニュースになっています。菅さんは自分の存在感を示す意味合いがあるのか、自分が出るつもりはないでしょうが、河野さんを次期総理に考えているのか。ぜひその意味合いを教えてください」といただきました。
鈴木)その通りだと思います。「突然、発言した」ということではなく、「思っていたことをどのタイミングで話すか」という、タイミングを計った上での発言だと思っていいのではないでしょうか。
岸田政権への不満はある菅前首相 ~タイミングを計っての発言
鈴木)以前から菅さんは、岸田さんのいろいろな路線に対して意見を持っていたと思います。菅さんに単独で取材もしてきましたが、いまの岸田政権に対して、政権運営を含めて不満は絶対にあると思います。
飯田)政権運営を含めて。
鈴木)しかし、菅さんには影響力があるので、どのタイミングで出すかを考えていたのではないでしょうか。
飯田)どのタイミングで出すかと。
「勉強会」のような形で新たな体制を構築か
鈴木)このタイミングで出してきたのは、「もう黙っていられない」ということでしょう。河野さんかどうかは別としても、ある種のポスト岸田も含めて、体制をつくっていくのだろうと思います。
飯田)なるほど。
鈴木)それは派閥ではなく、いまの岸田政権がやろうとしているものに対して、政策的に対立するような勉強会のようなものを構築するのではないでしょうか。今回の発言は「さあ、今年(2023年)は動き出しますよ」という号砲のような印象を私は持っています。
飯田)菅さんがベトナムを訪問し、記者の取材に答えたそのタイミングで、日本では「文藝春秋」が発売された。そこに菅さんのインタビューが載っていると。
鈴木)同じ日でしょう?
飯田)そうですね。
鈴木)それも計画的ではないですか。
飯田)計算されていますね。
鈴木)「思い余って言ってしまった」ということではなく、きちんとしたシナリオ通りなのかなと。私は長く菅さんを取材していますが、その感じを受けますね。
飯田)子育ての話なども、「やるべきだけれど、増税かと言われると私はそうは思わない」と。
鈴木)防衛に関しても今後、菅さんの一言が出てくると思います。