東京・六本木ビル火災 スプレー缶ガス抜きで爆発か 「4年前の札幌市の同様事故を教訓にしていれば防げた」辛坊治郎が指摘

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キャスターの辛坊治郎が1月16日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。東京都港区六本木の7階建てビルで16日午前に発生した火災が、このビルに入居する不動産会社の従業員がスプレー缶のガス抜き作業をしている最中に何らかの原因で引火して爆発したことが原因とみられることについて、「4年前の札幌市のケースを教訓にしていれば防げたはずだ」と指摘した。

東京・六本木ビル火災 スプレー缶ガス抜きで爆発か 「4年前の札幌市の同様事故を教訓にしていれば防げた」辛坊治郎が指摘

<札幌不動産仲介店舗ガス爆発事故>爆発事故から一夜明けた現場。店ががれきとなっていた=2018年12月17日午前8時41分、札幌市豊平区 写真提供:産経新聞社

16日午前、東京・六本木の建物で火災があった。7階建てビルの2階が燃え、男性3人がけがをしたが、命に別条はないという。警視庁麻布署によると、男性のうち2人はこのビルに入る不動産会社の従業員で、「スプレー缶のガス抜き作業をしていたら爆発した」と話している。

辛坊)キーワードは「不動産会社」「スプレー缶のガス抜き作業」です。同様の爆発が2018年12月、札幌市豊平区で起きました。札幌市のケースでは、不動産仲介店舗で店長(当時)がスプレー缶のガス抜き作業をして、瞬間湯沸かし器をつけたら爆発が起きました。

なぜ、不動産関連業者がスプレー缶のガス抜き作業をするかというと、賃貸物件などの部屋の消臭作業をするためにスプレー缶を使うのですが、札幌市のケースでは大量の在庫を廃棄しようと店内で噴射したんです。換気のよくない屋内で一度に大量のスプレー缶のガス抜き作業をすれば、大量の可燃性ガスが部屋に充満します。そこに瞬間湯沸かし器をつければ、爆発する危険性は容易に想像できるはずです。札幌市の爆発は、知識の欠如が招いたといえます。

その意味で、今回の六本木で起きた爆発は、4年前の札幌市のケースを教訓にしていれば、防げたはずです。ですから、ニュースは自分が当事者だと思って聞いておかないと、同じようなことを起こす恐れがあるということです。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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