キャスターの辛坊治郎が2月27日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。初当選から一度も国会に出席せず、議場での陳謝の懲罰処分を下されたNHK党のガーシー(本名・東谷義和)参院議員=比例代表=が、議場での陳謝に応じる意向を示したことをめぐり、「陳謝しても、不逮捕特権を使いアラブ首長国連邦(UAE)へ戻るつもりなら、有権者として切ない」と語った。
昨年7月の初当選から一度も国会に出席せず、議場での陳謝の懲罰処分が下されたNHK党のガーシー参院議員が27日、帰国して本会議に出席し、議場での陳謝に応じる意向を伝えたことが分かった。
辛坊)ガーシー議員がいつ帰国するかは分かりません。帰国して本会議に出席したとしても、陳謝だけして再びUAEへ戻ってしまったら、意味がありません。陳謝した後、国会議員として国民が期待するような活動をしてくれるのが、本来のあるべき姿です。しかし、陳謝しても、すぐにUAEへ戻ってしまうようでは、次の懲罰、つまり除名は避けられないと思います。
国会議員には、国会開会中は逮捕されないという不逮捕特権があります。ガーシー議員は本会議で陳謝した後、国会開会中にUAEへ戻るつもりなのかもしれません。そうであれば、有権者としてはとても切ないです。民主主義のコストとしては、あまりにも高すぎると感じます。国会議員の不逮捕特権はそもそも何のためにあるかというと、政敵つぶしのために逮捕するような行為をさせないためです。本来の趣旨とは違う目的で不逮捕特権を利用するのだとしたら、有権者としては切ない思いがします。
一方、ガーシー議員が仮に除名された場合、国会議員の資格を失います。ガーシー議員はNHK党の比例で当選していますから、NHK党で次点だった候補が繰り上がる形で当選となります。ところが、立花孝志党首は比例で4位だった候補を繰り上げ当選させる意向を示しています。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)