3月22日(日本時間)、アメリカ・フロリダ州マイアミで行われた野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝の日本-アメリカ戦をニッポン放送の中継で実況した山内宏明アナウンサーが同日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。日本代表を2009年の第2回大会以来14年ぶりの世界一に導いた栗山英樹監督の采配について、「夢を持てる選手起用だった」とたたえた。
WBCは21日(日本時間22日)、アメリカ・フロリダ州のローンデポ・パークで日本とアメリカの決勝が行われ、日本が3-2で勝利し、3大会ぶり3度目の優勝を果たした。
辛坊)1次リーグから不振が続いていた村上宗隆選手が、前日の準決勝(メキシコ戦)で逆転サヨナラの2点二塁打を打ちました。これで復活した村上選手は、決勝で0-1の二回に先頭打者として打席に立ち、大会初本塁打を放ち、チームは同点に追いつきました。こういう活躍は、予感させるものでしたか。
山内)プロ野球史上最年少の三冠王に輝いた村上選手ですからね。打つことはあるかなとは思っていました。そうしたら、いきなりでしたね。
辛坊)決勝では、九回に大谷翔平選手が登板し、結果的には3人で抑え、優勝を決めました。しかし、先頭打者を四球で出塁させましたよね。次の打者を併殺できたからよかったものの、すごく不安になりました。山内アナウンサーは、どんな感覚でしたか。
山内)同じ気持ちでした。8回はダルビッシュ有選手が登板し、9回は大谷選手が登板しましたが、いずれも出塁を許しましたからね。それまでいい流れできていましたから、「大丈夫だろうか」と思いながら実況していました。
辛坊)終盤でのダルビッシュ選手から大谷選手への継投は、勝てれば最高の演出になりますよね。栗山英樹監督ですから、そうした演出をしたと思うのですが、別の人が監督だったとしたら、別の戦略で全く違う試合展開になっていたのではないかと想像します。
山内)おっしゃる通りです。投手の当日の状態は、監督をはじめスタッフが正確に把握しているのでしょうけれども、本当に状態の良い選手から順番に起用したかどうかは分からないですね。ダルビッシュ選手も大谷選手も本当に状態が良かったのかもしれません。でも、他の投手もレベルが高かったはずですから、2人に並ぶ投手もいたはずですよ。
辛坊)その意味では、栗山ジャパンに対しては、どのような感想を持たれましたか。
山内)夢を持てる、夢を追いかける選手の起用法など、選手たちが今後、世界で活躍できるような舞台を整え、日本の野球が世界に通用するということを証明するような采配でした。
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辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)