岸田首相のウクライナ電撃訪問 第一報は「リークに基づくテレビ報道。証拠がある」辛坊治郎が解説

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キャスターの辛坊治郎が3月23日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。岸田文雄首相のウクライナへの電撃訪問を伝えるメディアの第一報について、「リークに基づく報道の証拠がある」と解説した。

岸田首相のウクライナ電撃訪問 第一報は「リークに基づくテレビ報道。証拠がある」辛坊治郎が解説

<首相キーウ電撃訪問>ウクライナの首都キーウの鉄道駅に到着した岸田首相(手前右から2人目)=2023年3月21日(共同)

ウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した岸田文雄首相は、インド、ウクライナ、ポーランドでの一連の外交日程を終え、日本時間の今朝、帰国した。

辛坊)岸田文雄首相のウクライナ電撃訪問は、日本テレビが21日午前11時半からのニュースの冒頭で伝えたのが、おそらく第一報でした。これは意図的なリークに基づく報道です。その証拠があります。

日本テレビによる第一報の段階で、岸田首相がポーランドでウクライナ行きの列車に乗り込む映像が、編集を終えた形で流れました。これが本当にスクープであるならば、映像の原本を手に入れた段階、つまり最初の情報が出た瞬間に速報を流しているはずです。

しかし、その最初の段階で速報を流さず、現地から映像をいったん送らせ、編集作業をしたうえで、その編集済みの映像をニュースで流しました。ということは、最初からこのタイミングで流すという話が当事者たちの間でついていたということです。

この日本テレビによる第一報により、岸田首相のウクライナ訪問が報道解禁のサインとなり、抜かれてしまった他社は一斉に首相官邸への事実の裏取り作業に追われたわけです。TBSがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝の日本-メキシコ戦を放送している最中に速報を流したのも、その裏取りができたからです。

日本テレビによる第一報が午前11時半だった理由は、岸田首相が乗り込んだ列車が国境を越え、ウクライナ国内に入ったくらいの時間だったのだと思われます。リークした側と日本テレビの間で事前に話し合いや約束ができていなければ、こういうことはできません。特ダネというものは、知っているのに他社に抜かれるのが最も恐ろしいからです。

日本テレビの記者はリークした側と普段からしっかりとしたお付き合いをして、食い込んでいるのでしょう。「権力とマスコミの関係性として、どうなのか」という疑問や批判はおそらくあるのでしょう。ただ、評価は非常に難しいところですね。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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