追悼・大江健三郎さん 『想像ラジオ』への評価を通して語っていたこと

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3月31日、映画パーソナリティ・コトブキツカサがパーソナリティを務めるニッポン放送のインターネットラジオ番組「コトブキツカサのオールナイトニッポンi」(第296回)が更新。3月3日にこの世を去った作家・大江健三郎氏について語った。

追悼・大江健三郎さん 『想像ラジオ』への評価を通して語っていたこと

講演する大江健三郎さん =栗東市綣の栗東文化芸術会館 撮影日:2014年03月30日 写真提供:産経新聞社

「年度末には毎年思うことですが、この1年は特に有名な方がお亡くなりになった印象があります。先日も日本を代表する作家の大江健三郎さんが亡くなったというニュースに驚きました。

熱狂的に読んできた世代ではないものの、日本人として2人目のノーベル文学賞を受賞した常に意識してきた偉大な存在。大江健三郎さんと言えば思い出すことがあるんです」

こう語り出したコトブキ。

「さまざまな分野で活動するマルチクリエイター・いとうせいこうさんが数年前に『想像ラジオ』という小説を書き、非常に話題になりましたが(芥川賞の選考委員だった)村上龍さんは、少し批判的な意見を述べていたんです。

ものすごく要約すると、この作品でヒューマニズムを描くのはいかがなものか?という指摘だった。

そうしたら、大江健三郎さんが『それは違う』と反論されていた。『この作品はこれで良い。小説の原点はすべからくヒューマニズムだ』と擁護されていたんです。

若い頃から日本の文学界の最前線を走ってきた作家として聞き流すことができない部分があったのでは」

と語った。

また、今回の番組でコトブキは、とある有名な声優と共演した時の忘れらないエピソードも振り返っている。

「僕が進行役で、その方のお仕事について聞いていく役割だったんですが、声優の仕事について“映像に声を当てる”という言い方をしてしまったん。

そうしたら、その声優の方の表情が少し曇って『声を当てるというのは、ちょっと違う。プロフェッショナルとして役を演じているので』と訂正されたんです。

僕としては話の文脈上で軽い気持ちで『声を当てる』という言い方をしてしまったんですが、言葉遣いに思いが至らなかったとハッとした瞬間でした」

と反省したことを明かしたコトブキ。このほかにも、さまざまな業界のプロフェッショナルが受け流すことのできない言葉づかい、注意すべき危険な言い回しについても自身の経験を交えて語っている。

「コトブキツカサのオールナイトニッポンi」は「ニッポン放送 PODCAST STATION」公式サイト、その他の配信サービスで聞くことができる。

番組情報

コトブキツカサのオールナイトニッポンi

毎週木曜日に最新話を配信

番組HP

映画パーソナリティのコトブキツカサがお送りするWebラジオ番組

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