坂口智隆が語る、バッティングの感覚とは「ボールが当たるところは見たことがない」

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5月28日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~20時20分)が放送。近鉄、オリックス、ヤクルトで20年間プレー、野球解説者・坂口智隆が出演。打席から見たバッティングの感覚を語った。

坂口智隆が語る、バッティングの感覚とは「ボールが当たるところは見たことがない」

金子達仁・坂口智隆

一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組、「The Deep」。坂口は、2002年のドラフト一巡目で、大阪近鉄バファローズに入団。オリックス時代は4年連続ゴールデングラブ賞に選ばれ、2011年に最多安打を記録するなど、長きに渡って主力で活躍。その後、ヤクルトに移籍し、2021年はチームの20年ぶりとなる日本一に貢献。2022年、現役を引退し、現在は解説者や後進の指導をしている。今回番組では、プロ野球で20年プレーしていた坂口が、「(打席から見たボールは)ずっと動いている」と言い、笑いを誘う場面があった。

坂口智隆が語る、バッティングの感覚とは「ボールが当たるところは見たことがない」

坂口智隆

金子:言葉で表現するのが難しいかも知れませんが、坂口さんは打席に入っています。ピッチャーが投げてきました。近づいてきます、スイングに入ります……。ボールは見ているんですか?

坂口:ボールは、打つところ見たことないですね。

金子:どこ見ているの?

坂口:ピッチャーから僕への距離の間にボールがある……。

金子:えっ? ドカベンは、よくボールを見てグッと捉える。あーじゃないのね?

坂口:多分、僕、見えたことないですね。

金子:え! ボールが止まって見えたって方もいらっしゃいますけど。

坂口:ずっと動いてます(笑)

金子:(笑)え、じゃあ、勘?

坂口:勘もある程度あると思います。曲がり幅を予想したりとか。だから曲がらなかったスライダーとかって三振が多いですよね、意外に。一軍のバッターでも、真ん中とかに見えるんですけど、抜けたスライダーから曲がるはずのところに来ない。

金子:ちょっと待ってでも納得いかない! でも、坂口さんは体勢が崩されて、足をずらされているのに、すくって打っちゃったりしているじゃないですか。あれは見て対応している?

坂口:絶対ボールが来るんで、ボールを見るんですけど、振りに行った時には、どっか向いているわけじゃないですか。で、たぶんボールを見ているんですけど、当たったところは見たことがないっていう。早く「カン」って鳴っているので。そこに目掛けて、ボールに目掛けて、手を出そうとしますけど。

金子:じゃあ当たったかどうかっていうのは、手から伝わる感覚が教えてくれるんだ。

坂口智隆が語る、バッティングの感覚とは「ボールが当たるところは見たことがない」

金子達仁

金子は、「その感覚は、プロ野球選手として一般的?」と疑問を持ちつつ、「手から打ったことを知るという表現は斬新」と感心していた。対談は終始盛り上がりをみせ、「坂口さんは色々なところで売れっ子になりますよ。」と坂口の話ぶりを金子は絶賛していた。

Podcastでの聴取はこちらから。

番組情報

The Deep

毎週日曜日 20:00-20:20

番組HP

スポーツライターとして幅広く活躍する金子達仁が一流アスリートたちをゲストに迎え、“心の奥底にある想い”を聴くラジオ番組です。アスリートたちの対談を通し、ここでしか聴く事のできない“Deep”な想いと知られざるエピソードに迫っていきます。
また、オンエアでは聴く事ができなかった部分をディレクターズカット版としてPodcastコンテンツとして配信していきます。

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