米大統領選 トランプ氏に対抗する共和党候補を一本に絞るべき

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外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が6月2日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。次期大統領選の共和党候補者指名争いについて解説した。

米大統領選 トランプ氏に対抗する共和党候補を一本に絞るべき

米オハイオ州で開かれた共和党候補の集会で演説するトランプ前大統領=2022年11月7日(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

2024年のアメリカ大統領選 ~前副大統領のペンス氏とニュージャージー州前知事のクリスティー氏が出馬へ

2024年のアメリカ大統領選挙に向けて、米メディアは共和党のマイク・ペンス前副大統領が6月7日にも出馬を表明すると一斉に報じた。また、2016年の共和党候補者指名争いにも加わったニュージャージー州前知事のクリス・クリスティー氏も6日に立候補を表明すると報じている。

飯田)共和党の候補者指名争いに手を挙げる人が増えてきました。

宮家)2016年の選挙のときも、候補者がたくさん出ました。十数人が出ましたが、私は何となく嫌な予感がします。ペンスさんはインディアナ州の州知事ですし、クリスティーさんもニュージャージー州の前知事でそれなりに優秀な人です。

共和党の候補者指名争い ~トランプ氏に対抗する候補を一本に絞るべき

宮家)デサンティスさんを含め、ある程度は顔も売れているし、みんな優秀だと思います。しかし、トランプさんという強烈なキャラクターに対抗するためには、本来であれば共和党の良識派がもっと結束して、候補を一本に絞るべきだと思うのです。そして1対1で戦わなければならない。

飯田)1対1で。

宮家)トルコの選挙もそうだったではないですか。今回、野党が統一候補を出したけれど、それでも勝てなかったわけです。トランプさんとエルドアンさんを一緒にはできませんが、強力なアクの強い元大統領を破るためには、この程度の人たちが5人~10人出ても、選択肢が増えればいいというものではありません。それだけ票が散らばるわけですから。

飯田)分散してしまいますね。

宮家)相対的にトランプさんが強くなると見るべきだと思います。このままだと、トランプさんになってもおかしくないなと感じました。

飯田)女性では、国連大使を務めたニッキー・ヘイリーさんの名前が出ています。

宮家)彼女は副大統領候補狙いでしょうね。

飯田)そういうことですか。

このままいけば再び「バイデン対トランプ」に

飯田)共和党のなかでは、トランプさんが人気だと言われますが、本選でどうなるかはまた別の話ですよね。

宮家)共和党内での話の前に、これからアメリカでは白人ブルーカラーの不満層が増えて、その人たちは全体の2割~3割の票をがっちり固めるわけです。

飯田)不満があるから。

宮家)そうなると、全体では負けるかも知れないけれど、共和党内では強い。それではバイデンさんは強いのか。それも、何とも言えない状況です。

飯田)相手がバイデンさんになると。

宮家)嫌な予感がしないように、もう少し共和党の良識派には頑張ってもらいたいですけれど、どうなるでしょうか。このままいけば、トランプさんの優位は揺るがないかも知れない。

飯田)2期目を目指すバイデンさんとトランプさんで、4年前の再来になる可能性もある。もしバイデンさんが当選すれば、80代の大統領になります。

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FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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