ジャーナリストの鈴木哲夫が7月27日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。日本維新の会・馬場代表の共産党への批判発言について解説した。
日本維新の会・馬場代表の共産党「なくなったらいい政党」発言
飯田)日本維新の会・馬場代表の発言に対して、共産党が抗議文を提出しました。共産党を「なくなったらいい政党だ」などと批判しましたが。
鈴木)確かにキツイ言葉ではありますよね。「言い過ぎだ」「品性の問題だ」などという批判も出てくるでしょう。一方、共産党も維新の会に対して、特に大阪などがそうですが、選挙ではかなり厳しいことも言っています。
飯田)共産党の方も。
鈴木)お互いさまではないかという見方もあると思います。ただ、確かに発言自体は「そこまで否定するのか」という印象がありました。
「第2自民党」ではなく、「保守2大政党を目指す」と言うべき ~第2自民党では自民党の補完勢力でいいということになりかねない
鈴木)私は共産党が「なくなる、なくならない」という話より、「第2自民党」という言葉の方が引っかかりました。あれは第1自民党、第2自民党ではなく、「保守2大政党を目指す」と言わなければいけない。第2自民党だと、「自民党の補完勢力でいいのか」というニュアンスに取られるでしょう?
飯田)そうかも知れませんね。
鈴木)言葉の選択として、馬場代表が「我々はあくまでも自民党と対抗する保守2大政党を目指す」と言えば、ある意味では、野党のなかでも集結する道を開くわけです。
自民党に対抗して政権を担うもう1つの保守系野党としては、まだ過半数を獲得する準備はできていない
鈴木)むしろ「第2自民党」の方が言葉のミスではないかと思います。実際にこれから選挙があります。「保守2大政党という表現がどうか」という見方もありますが、「自民党に対抗して政権を担う、もう1つの保守系野党」として考えると、過半数を獲るだけの準備が果たしてできているのか。いまのところ、まだ100人前後くらいしか候補・支部長が決まっていません。
飯田)小選挙区の。
鈴木)そういう意味では全部を立てて、自民党と同じように単独過半数を目指すのが目標なら目標でいいけれど、現実的にいま選挙があった場合、そこまで至ってはいないと思います。
保守2大政党ということでは、保守系野党の集結が必要 ~そのプロセスのなかで「第2自民党」はマイナス
鈴木)「保守2大政党」ということであれば、保守系野党の結集が必要になってくるわけです。そういうプロセスのなかでは共産党批判よりも、むしろ「第2自民党」の方がマイナスではないかという印象を持ちます。
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