9月3日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、原作・水野光博、漫画・飛松良輔による作品『Deep3』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『Deep3』をピックアップ。遠い位置から打つスリーポイントシュートを指す“Deep3”をタイトルに冠したこの作品は、バスケットボールを本格的に描いたマンガとなっている。
今回は吉田が、歌い手の超学生をゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「超美麗で工夫のある絵」。
まず、バスケ選手って絵になるんですよね。今、7巻まで出ているんですけど、ず~っと高いクオリティの絵が続きます。写真のような、「このままポスターにしたい」みたいな絵が、ず~っと連続で出てきます。だったら写真でいいと思うかもしれませんが、そうじゃなくてマンガになっているところが素晴らしいんです。主人公が、北米の世界最高峰プロリーグ・NBOで得点王になることを夢見る高校生の河合デミアンくんなんですけど。才能があったから、NBOを目指すわけなんですけど、イップスになっちゃうんですよ。ゴールに近づくと、デミアンくんは、シュートが入らなくなってしまう。だから、「俺はスリーポイントシューターになって、NBOで得点王を目指すんだ」って言い出すんですよ。だから、『Deep3』っていう作品名になっているんです。そのイップスになるシーンとかが、「こういう描き方があったのか!」っていうのが、マンガでしかできないんですよね。
超学生:(実際の絵を見て)確かに確かに!
吉田:おすすめポイントその2は「バスケ世界最高峰までの道のり」。
才能があったら簡単にNBOに行けるとか、そういうのは全然なくて。アメリカの大学に行くんですけど、大学の中にもバスケの強さのランク分けがあるんですよ。デミアンくんは、はじめのうちは、短大にしか入れないんです。短大で実績を残せば、上のD1に上がれるみたいな話なんだけど、それを狙っている人たちが何百人もいて……みたいな。アメリカでプロになるまでの道のりが詳細に描かれているんですけど、これについて、めちゃくちゃ丁寧な取材がされています。なぜかというと、原作の水野光博さん自身がバスケをやっていた方なんですよ。だから、取材の幅と厚さがハンパないです。
超学生:へぇ~!
吉田:おすすめポイントその3は「常に逆境」。
正直、普通のマンガだったらご都合展開で勝っても「爽快感あるからいいじゃん」となるところを……徹底的に現実を見せてきます。だけど、びっくりするくらい諦めない。諦めないのは精神的に強いからとかじゃなくて、「いろんなことを突き詰めていったら、その考えに至ることもありえるわ」みたいに(読者も)思えるようなことが、ちゃんと描いてあるんですよ。
『Deep3』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は、『ビッグコミック』『Web漫画サイト「ビッコミ」』にて連載中で、コミックスは最新7巻までが発売中。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!