11年の連載に幕を下ろし完結!マンガ家がマンガ業界のことをリアルに描いたお仕事マンガの決定版『重版出来!』の魅力

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8月20日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、松田奈緒子による作品『重版出来!』のおすすめポイント3つを紹介した。

11年の連載に幕を下ろし完結!マンガ家がマンガ業界のことをリアルに描いたお仕事マンガの決定版『重版出来!』の魅力

番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『重版出来!』をピックアップ。初版の売り切れによって次の版を作る“重版出来”をタイトルに冠したこの作品は、柔道一直線の女子大学生・黒沢心が、出版社に就職してマンガ雑誌の新人編集者となるところからスタート。マンガを作るために情熱をかける人々の仕事をリアルに描く、熱き人間ドラマとなっている。

今回は吉田が、バーチャルシンガーソングライターの夢追翔 (ゆめおいかける)をゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「お仕事マンガの決定版」。

いろんな職業に関するお仕事マンガは、世の中にたくさんあります。編集さんとマンガ家さんが一緒に取材をしていて、読んでいて本当にその業界のことが分かる、素晴らしい作品っていうのはいっぱいあるんですけど。マンガ家さんと編集さんが、マンガの業界のことを調べると、やっぱりディティールやリアリティが段違いに高い。お仕事マンガを見ていると、「それは上手くいきすぎだろ」みたいなのがときどきあるわけですよ。そういうのは、このマンガにはない。ラッキーもあるし、アンラッキーもあるの。一番すごいのが、作品が映画化される回があるんですけど……。(役者の)所属事務所の社長がムチャを言って「この脚本のままでは、この役者は出せない」みたいなことを言っているのに対して、プロデューサーがどんなことをするかみたいな話とか。「うわ~!」「こういうことあり得る!」と思いました。そういうことが、本当にリアルに出てくる。このディティールはすごいね!

METAMUSE・西井万理那(パートナー):へぇ~!

吉田:おすすめポイントその2は「マンガ家自体が、描いている間に進化していってる」。

松田奈緒子さんという方が描いているんですけど。この方が、マンガを作っている人たちのことを取材しているわけじゃないですか。その間に、『重版出来!』の物語の中に、面白いマンガが登場するんですよ。で、それがすごいブレイクしたりするんですけど。なぜすごいマンガが作れたのかということについても、当然取材して描くじゃないですか。それに、本人が触発されている感じがすごいする。後半にいくにつれて、『重版出来!』自体がどんどん面白くなっていくんですよ。新人作家が出てくるんですけど、本人も育っていってる。

夢追:すごいですね。

吉田:おすすめポイントその3は「今の時代ならではの要素も盛り盛り」。

マンガって、今、電子書籍の勢いがすごいわけですよ。紙から電子に移るときにどんな苦労をしているかとか、海外のマンガファンのために各国語に翻訳するならこういう感じだよねとか。テレビの特集番組でもやっていないようなことが、本当にリアルにマンガになってるんですよ。

『重版出来!』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は先日完結したばかりで、コミックス最終20巻が発売中。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那(ZOC)、末吉9太郎(CUBERS)を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!

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