アメリカ政治に詳しい明治大学教授の海野素央氏が9月11日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、2021年のアメリカ連邦議会占拠などトランプ前大統領を巡る一連の裁判について、辛坊と対談。海野氏が「テレビで生中継される可能性がある」との見方を示したことを受け、「日本の裁判は写真も映像も許されない」と閉鎖性を指摘した。
2021年のアメリカ連邦議会占拠を巡り、事件を引き起こしたとして起訴されたトランプ前大統領の初公判が24年3月4日に行われる。この日は、大統領選に向けた共和党の指名候補争いの天王山となる「スーパーチューズデー」の前日にあたり、その影響に注目が集まっている。こうした中、共和党内では「トランプ2.0」と呼ばれるダークホースの躍進も伝えられている。今後の行方は一体どうなっていくのか―。
辛坊)アメリカの裁判はテレビ中継されるケースが過去にもありました。これに対し、日本の裁判ではテレビ中継の映像はおろか、写真の撮影も許されません。
5日に行われた京都アニメーション放火殺人事件の初公判でも、法廷内の被告の様子はイラストでしか伝わってきませんでした。イラストは描く人によって全く違う印象になります。京アニ事件の被告のイラストも、首にやけどの痕を描いたものもあれば、描かれていないものもありました。写真であれば、一目瞭然であるはずです。
こうした閉鎖的な日本の裁判について、誰も「おかしい」と言わないし、考えないんですね。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)