受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
『おうえんしナイト』のチャレンジ企画、「N検3級」合格を目指し、ランパンプスが受験に役立つ噂や、勉強法を理論的なものから眉唾なものまで実践する『おうえんしナイト・受験勉強虎の巻』!
今回はその特別編として、兵庫県神戸市のUCCコーヒーアカデミーさんにて、受験のお供の代名詞であるコーヒーについて専門家にお話を伺いにきました。受験勉強に適した飲み方とその効能をランパンプスが調査します!
――さて、UCCコーヒーアカデミーへやってきました。早速、中に入って、学長の栄秀文(さかえひでふみ)さんにお話をお聞きしましょう。
小林:初めまして。ランパンプスの小林です。
寺内:ランパンプスの寺内です。お願いします。
栄:学長の栄です。
小林:UCCコーヒーアカデミーの学長とはそもそもどういったことをされているのでしょうか?
栄:簡単に申し上げると「コーヒーが好きだから楽しみたいな」といった超ビギナーの方から「将来、カフェをやりたいな」というプロ志望の方まで、体系的、段階的にコーヒーの知識・ノウハウ・技術等をご指導させていただいているコーヒーの専門の教育機関、学校の校長ですね。バリスタを目指す方もいらっしゃれば、サイフォニストを目指す方もいらっしゃるし、そこにトロフィーがありますけど、アカデミーには抽出競技会の日本チャンピオンが複数名、在籍してます。
小林:初歩的で申し訳ないんですが、バリスタとかサイフォニストってなんですか?
栄:特別な抽出器具を使ってコーヒーを抽出する職人です。こういうの見たことないですか?
小林:あります! 高いコーヒー屋にあるブシュブシュってやるやつですよね?
栄:こちらはサイフォンの器具になります。コーヒー業界には抽出の競技大会があり、サイフォンの大会はコーヒーを抽出する技術や所作、抽出したコーヒーのみの味わいなどの評価に加え、そのコーヒーを使ったアレンジコーヒーを創作提供して審査員にプレゼンテーションする大会になります。バリスタはエスプレッソマシンを使って、エスプレッソコーヒーを抽出してその味わいやアレンジコーヒーを創作したりエスプレッソコーヒーにミルクで絵を描くラテアートといったものを主に競技をします。
寺内:競技になってるんですね。知らなかった!
小林:受験生といえば「コーヒーをお供に」みたいなイメージありますよね? 僕らもネタ作りする時、スイッチ入れるためにカフェで絶対コーヒーを飲んでます。眠気覚ましみたいなイメージもありますけど実際はどういった効果があるんですか?
栄:コーヒーには効能がいくつもあってリフレッシュやリラクゼーション効果もその1つですね。様々な効能が今尚、世界各国の大学や研究所などで学問的に研究されています。日本以上に海外では学術的にコーヒーをやっている方がたくさんいらっしゃいますね。
小林:人間はコーヒーをずっと飲んできてますもんね。
栄:かれこれ1000年近くになります。もともとコーヒーは薬として珍重されていたもので、今は嗜好品として皆さん楽しまれていますけど、まさに今言われたように、イスラムのお坊さんが夜、徹夜で修行をする際にコーヒーを飲んで、眠気覚しに使われたりすることがありました。
小林:今で言うレッドブル感覚ですね(笑)。
寺内:最近は「教養としてのコーヒー」っていう本が流行ったりとか、飲み物としてはもちろん、文化とか、 深いところに全国民が向かっていますよね。
栄:UCCグループは現在は休館中ですが、コーヒーの博物館も運営しています。UCCグループは世界でも稀で、カップから農園まで全てを一社でやってるんです。
寺内:「ゆりかごから墓場まで」みたい! 農園は日本にあるんですか?
栄:ジャマイカのブルーマウンテンエリアとハワイのコナ地区に直営農園を持っています。創業会長が、美味しいコーヒーを飲んでいただくために、川上まで遡って、苗から作っちゃおうと直営農園を持ったんです。
小林:ブルーマウンテンコーヒーとかコナコーヒーとか、僕らも聞いたことある品種ですけど、何種類くらいに分類できるものなんですか?
栄:大きな分類でいうと、アラビカ種とカネフォラ種という二大原種になります。そこからアラビカ種の中にブルボン種であったり、ティピカ種であったり、枝分かれをするんです。お米みたいなものだと思っていただけるとわかりやすいかと。
寺内:カップから農園までってことはカフェもやってるんですか?
栄:UCCグループには上島珈琲店という珈琲店がございまして、そこがお客様と一番近いところで、カップにてコーヒーをご提供しています。
寺内:上島珈琲店ってUCCさんだったんですね!
小林:僕がよく飲むコーヒーは、缶コーヒーか、コンビニの100円のコーヒーとかなんですけど、味が違うのはわかるんですけど、他にどんな違いがあるんですか?
栄:まず、缶コーヒーは1969年にUCCが世界で初めて作ったんですよ。
寺内:知らなかった! なんかありがとうございます!
栄:UCCの「UCCコーヒー ミルク入り(現・UCCミルクコーヒー)」が世界初の缶コーヒーになります。それ以前はコーヒーは喫茶店で飲まれるもので、家庭ではあまり飲まれなかったんです。喫茶店のコーヒーをもっと手軽に飲めないかということを、常日頃から創業会長は考えていたんです。
小林:創業者の方ってそういう逸話が多いですよね。
栄:1960年代当時はコンビニも自販機もありませんので、コーヒーを駅で飲む時は瓶のミルクコーヒーとして売られていたんです。たまたま創業会長が駅でミルクコーヒーを飲んでいた時、あと一口二口残ってた状態で乗るはずの列車が予想外に早く出発することになったのです。当時は瓶を返さないといけなかったので、仕方なく、それを売店のお姉さんにお返しして列車に飛び乗ったんですが、倹約家で物を粗末にしない明治生まれの創業会長はずっとそのことが頭を離れず、「もっと簡単にいつでもどこでも一人でも多くの人が飲めるようなものができないんだろうか?」という発想で閃いたのがコーヒーを缶に詰めることだったんです。
寺内:そのとき歴史が動いた、ですね(笑)。
栄:そして、すぐに当時の開発担当者を呼んで「コーヒーを缶に詰めろ」と(笑)。ところが缶に詰めると、分離したり、変色したりなどを乗り越えて、やっと完成したのが今のUCCミルクコーヒーなんです。
寺内:その結果、ご家庭に届いたんですね!
栄:それが……全く売れなくて(笑)。
寺内:ええ!
栄:コーヒーは喫茶店で飲むという文化がありましたので、コーヒーを缶に入れるなんてのは業界では邪道で「コーヒーを愚弄してる」なんて言われたのです。その転換期が大阪万博でした。大阪万博で一般の方がUCCミルクコーヒーを手に取って飲んでいるシーンがテレビで映ったんです。
小林:うわ、最高!
栄:それで今で言うとバズりです。
寺内:なんだあれは! と!
栄:当時、ものを食べる、飲むというのは座って落ち着いて食べるのが基本だったんです。海外からファーストフード店が進出してきて、日本の食文化に革命を起こしたのですが、缶コーヒーもそれと一緒で、座って飲むはずのものを立ちながら、歩きながら飲むという革命を起こしました。
小林:今の僕らの価値観じゃなかなか気づきにくいですね。自動販売機で缶コーヒー買ってその場で飲めるのもUCCさんのおかげですね。
栄:その後に出たのがブラックコーヒーですね。当時は「缶コーヒーとは甘くて美味しいもの」という認識だったんです。ただ、喫茶店では皆さんブラックコーヒーを飲まれていました。先ほど「缶コーヒーとレギュラーコーヒーの何が違うんですか?」という質問を投げかけられましたが、UCCは「同じもの」にしたかったんです。だからあえて「原材料コーヒー、以上」というコマーシャルを打ちました。
寺内:かっこいい!
栄:それがまた……売れなかった(笑)。
寺内:なんでですか!
栄:缶に喫茶店と同じレギュラーコーヒーが入っているということがなかなか理解されなかったんです。転機は健康志向ブームでした。コーヒーは砂糖とミルクを入れなければ、アルカリ飲料ですから、非常に体に良いんです。甘い缶コーヒーがスタンダードだったものが健康志向と相まって「ブラックもいいじゃない」となり、一気にブラックコーヒー市場ができたんです。
寺内:缶コーヒーの礎を作ってくれた会社ですね。
小林:良い情報が多くてすでにお腹いっぱいだけど、コーヒーの淹れ方を教わりたいんですよね。
寺内:ここにどっさりあるからね。
栄:それではコーヒーを美味しく淹れる方法を実際に体験していただきます。
寺内:僕も一回だけコーヒーにハマりたくなった時があって、家にコーヒーミルがあるんですよ。やっぱりコーヒーのお湯を注ぐといったら、この細いやつですよね。注ぐ場所を特定するためにここが細いのよ。あと大事なのは温度ね!
小林:なんか語ってるけど、お前に聞きたくねえんだよ! 学長に聞きてえんだよ!
寺内:豆の量もちゃんと測るためにこれが必要なんです。
小林:だから黙ってろって!
栄:それでは少々お時間とひと手間が掛かりますけど、美味しいコーヒーを淹れさせていただきます。まず、当たり前のことですけど、コーヒーは新鮮なものを使ってください。
寺内:わあ! いい匂いですね!
栄:これはコーヒーの発祥の地のエチオピアのコーヒーです。
栄:器具は全部、温めてください。カップも事前に温めておきましょう。70度にしたこのお湯で温めてください。
寺内:まんべんなく縁にもかけたほうがいいですよね。
栄:夏ですからすぐ温まると思います。今は70度にしましたけど、抽出の温度は92~96度が最適と言われていますので、このボタンを押すと96度まで勝手に機械が温めてくれます。
寺内:コーヒー専用のものなんですか?
栄:はい。先ほど言った抽出の競技大会でもこちら使って、自分の好きな温度で設定します。92~96度がスタンダードではありますけども、中には80度で抽出したいという選手もいるので、設定を80度にしとけば80度で止まります。
寺内:やっぱり好みがあるんですね。
栄:温度によって、出てくる成分が変わるんです。当然、味わいも変わってきます。
寺内:奥深いですねー。
栄:水も好みはありますが、硬度40~60度ぐらいのものが最適だと言われています。
寺内:96度になりました!
栄:それではペーパーフィルターをセットしましょう。ここで1つポイントを説明しますね。ペーパーフィルターのミシン目がありますよね? これを交互に折ってください。
栄:交互に折ることで、ペーパーフィルターがしっかりとドリッパーにセットされます。両方から圧力がかかるため、より密着度が高くなるんです。
寺内:隙間をなくすために工夫してるんですね。確かに安定してる!
栄:そして、計量器をオンにして、この状態でコーヒーを12g測って入れてください。
寺内:僕がやってるとプロテイン見える(笑)。
小林:拘りだすと楽しくなってきますね。
栄:そして、次のポイントです。横に振って水平になるように平らにしてください。これにも理由があります。今からお湯を注いで抽出をするんですけど、斜めになってしまうと、低い方にお湯が流れていってしまいます。そうすると、お湯がまんべんなくコーヒーにかからなくなるんです。
栄:ただし、トントン叩くのはやめてください。お湯がコーヒーの中に入ろうとしているのに、目が詰まってしまうと、お湯がコーヒーに入らず、脇に流れちゃうので。
小林:なるほど。ふわふわにするんですね。
寺内:スプーンでトントントンってやるところでした(笑)。
栄:できましたら今から「蒸らし」という作業をします。これ一番のポイントです。
寺内:一番のポイント!
栄:「蒸らし」には2つ目的があって、1つはお湯の通り道を作ることです。先ほど、斜めにすると、片方に寄るって言いましたね。そうならないようにコーヒーの中にお湯の通り道をつくるんです。もう一つの目的は新鮮なコーヒーにはガスがいっぱい入っていて、ワーッと膨らむんです。膨らむということは、コーヒーの中からガスが出てますから、お湯が入ろうとすると、ガスが邪魔をしてしまうんですよ。それをさせたくないので「蒸らし」をしてガスを抜くんです。これをやらないと、いくら上手に抽出したと思っても、薄いコーヒーになるんです。
小林:もっと前に教えてほしかった! 家で飲むとき薄いコーヒーになってましたよ。
栄:それでは小林さんから実践しましょう。寺内さんは計量器の数値を見ていてください。蒸らしは絶対にペーパーに直接お湯をかけないように、中心からお湯を乗せるように、低い位置から20g注ぎましょう。
寺内:小林、わかったか? ペーパー触れないようにだぞ! しっかりやれよ! 安心しろ、大丈夫だ。絶対止めてやる! ゆっくりゆっくりゆっくり。真ん中に注ぐんだ。今3gだ。4、5、6、8、9……よし、OK!
小林:ちょっと待って! そんなわーわー言われたくない! 楽しくないじゃん!
寺内:待て! 見てみろ! めっちゃ膨らんでるぞ!
栄:20秒おいて、ガスがもう出ないなと思ったら、2投目を入れます。さっきと同じように中心から一円玉ぐらいの大きさで。そうです。ゆっくり落としてください。
寺内:ゆっくりだ。25、30gになった! 40……残り60だ。集中しろ! 50! いいペースだ。さあ60突破! ちょうど半分! ペース遅くなってきてるぞ! 緊張してるのか? もう90突破してるぞ? ストップ!
小林:マジでうるさい!!
栄:そして、表面が1/3ぐらい下がったところが3投目のタイミングです。お願いします。
寺内:今115だ! 125……さあ、残り15! 最後、集中しろよ? 大丈夫だ、いける! よし!
栄:次、最後160までお願いします。
寺内:最後の仕上げだ。もう香りとかじゃない。伝えるのは思いだ! さあ、あと4g! オッケー!
栄:あとはもう全部落ち切るまで待つのみです。こちらが3投式といいます。普通のご家庭だと一気にざあっと注ぐ1投式が多いですね。好みですが、1投式で入れると、味わいが軽くなります。今、手間がかかったと思うんですけど、粉に壁ができてますよね? これがコーヒーの壁なんです。一円玉の大きさで入れてましたでしょう? そうするとお湯はペーパーの方に流れていくんですよ。つまり、お湯は厚いコーヒーの壁を通ってサーバーの方に落ちていくのでより濃厚なコーヒーになるんです。
寺内:真ん中だけ入れてたら平らにした意味ないじゃん、と思ったけど、それにも意味があるんですね。
栄:1投式で一気に入れてしまうと、壁が厚くならないんです。もったいないから出来上がったコーヒーに、さらにお湯かけて「全部下に落としちゃえ」とする方がいると思うんですが、それをすればするほど味わいが薄くなるんです。壁がない分、お湯とコーヒーが漬かっている時間が短いので薄いんですよ。
栄:真ん中にドロッとしたものが残ってませんか? これがコーヒーの「えぐみ」です。1投式だとそれが全部落ちて、えぐみがでるんです。えぐみが好みだと言う方もいらっしゃいますが、コーヒーの持っているポテンシャルを引き出して、より美味しい成分だけを抽出するには、手間をかけた落とし方のほうが適しています。
寺内:やり方は今のが王道なんですか?
栄:はい。ただ、やはり手間がかかりますので、3投式はベストな抽出の仕方で、1投式はベターですね。時間があってちょっと楽しみたい人は是非こちらを試してください。ちなみに、92~96度に調整する器具がなければ、火から外して、お湯が落ち着いた所が大体92~96度になりますので、ご家庭でも十分できますよ。
小林:本当にハマっちゃいそうだなー。
栄:それでは全部を学んだ上で寺内さんの抽出をお願いします(笑)。
寺内:任せてください! 全部覚えました! 96度まで沸騰させるので少々お待ちください。
栄:その間に小林さんが淹れたコーヒーを飲んでみましょう。
小林:それでは、いただきます。
小林:……ああ、良いネタかけそう(笑)。
寺内:すごい効能じゃん! それでは私も小林さん淹れたコーヒーをいただきます!
寺内:ああ、なんだろう……明るい!
栄:良い表現ですね(笑)。
寺内:本当にえぐみがなくて、明るいです(笑)。それでは私も20g注ぎます!
小林:ああ、ストップストップ! 勢い良すぎだって!
寺内:これ意外とテクニックいるなあ。ブクブクが収まったら2投目を注いでいいですか?
栄:はい。中心に低い位置から中心に一円玉を書くようにしてみてください。
栄:水面が1/3程度下がったら3投目をお願いします。
寺内:はい!
栄:水面はさっきより上げないように!
寺内:ああ、楽しい!
寺内:これがまた1/3ぐらいになったら最後は「美味しくなーれ」の気持ちのターンですよね。
小林:萌え萌えきゅんだよ(笑)。
寺内:美味しくなーれ! 美味しくなーれ! 萌え萌えきゅん!
栄:(笑)。そして最後まで落ちたら完了です。それではご自分の淹れたコーヒーをいただいてください。
寺内:ここまで拘って淹れたのは初めてですからね。是非、学長の感想も聞かせていただきたいです!
小林:うわ、飲み方かっこよ!
栄:お二人とも「明るさ」が出てますね(笑)。
寺内:「明るさ」合ってた(笑)! それでは、私もいただいてみます。
寺内:ああ、 我が子! 愛着が湧いてる!
小林:コーヒーの他の飲み方ってあるんですか?
栄:今ちょうど隣の部屋でオンライン授業をやってますけど、 カッピングスプーンで「しゅっ」と霧状にして飲む「カッピング」という方法があります。
寺内:ミスト飲み?
栄:鼻の奥で味を感じるんです。実践しますね。
小林:どうやってんですかそれ? 鼻に入れてるわけではないですよね?
栄:鼻に入れるのではなくて、霧状にして鼻の奥で味を感じるんです。
寺内:僕もやりたい!
栄:むせないようにしてくださいね。
寺内:注意点はありますか?
小林:おい! 日和るなよ? やる前に注意点を聞く芸人がどこにいんだよ!
寺内:そうだね。僕が間違ってました。よし、これを霧上にして吸い込む!
寺内:えほっえほっ! 絶対むせる……けど、ああ、美味しい!
小林:全然、美味しそうに見えない(笑)!
寺内:いや、でもこれすごいわ! この飲み方だと香りが全然違います! 喫茶店でもやりたい!
栄:嫌われますよ(笑)。
寺内:学長が一番好きな豆の種類はなんですか?
栄:ブルーマウンテンコーヒーです。ブルーマウンテンコーヒーにちなんだ受験生に向けた豆知識を1つお話すると、大学等で様々な研究していて、ある大学の教授が「香り」について研究されていたんですが、ブルーマウンテンとガテマラのコーヒーの香りを嗅ぐと、脳のα波が他のコーヒーに比べて高くなるとの研究結果が出ています。つまりリラクゼーション効果が強いんです。その他の豆は逆にリラックス効果がより高く出たという研究結果があります。そういう意味ではブルーマウンテンコーヒーの香りを嗅ぐことでα波が出ますので、受験勉強にぴったりかと思います。
寺内:受験生にはブルーマウンテンとガテマラがお勧めなんですね。休憩の時はその他の豆でリラックス効果を得たりと、飲み分けができるんだ!
栄:さらにもう1つ豆知識をお話させてください。ブルーマウンテンコーヒーを積んだ船がジャマイカの港から日本に初めて出向したのが1967年1月9日なんですよ。なので1月9日をブルーマウンテンの日と定めようとジャマイカのコーヒー協会と日本のコーヒー協会が決めたんです。さらに、もう1つの謂れがあってジャマイカには毎年ハリケーンがきて、毎年、農園がほぼやられてしまうんです。被害の大小はあるにしても、普通だったら絶滅してしまうくらいの被害を受けるにもかかわらず、コーヒー豆ができるんです。ですので、ブルーマウンテンコーヒーは勝ち残った「勝ち豆」と言われているんです。
寺内:不屈の豆なんだ!
栄:チャレンジしている人に縁起の良いブルーマウンテンコーヒーをブルーマウンテンの日に送ろうという試みも行っています。
小林:面白いですね!
寺内:ちょうどセンター試験前ぐらいだし、まさに受験生にぴったりだね! 「受験生にはブルーマウンテン!」だ!
小林:これさ、静止画だから面白い動きとか伝わらないよ?
栄:科学的な効能の話も大切なんですけど、やはり受験生にとっては、追い込み時期に少しでもコーヒーでリラックスをしていただいて、どうせ飲むなら、縁起のいい勝ち豆が良いのではないかと。
寺内:しかもリラクゼーション効果のα波が出るし!
栄:それと先ほどのやり方ってすごく時間がかかるので息抜きでやる分にはいいんですけど、受験生には少し大変かと。ですので、こういう抽出方法もあるよ、といったお話を最後にご紹介しておこうかなと。こちらになります。
栄:先ほど行った透過法以外にも浸漬法(しんしほう)というものがあって、サイフォンのことですね。今、行うのは浸漬法と投下法を混ぜた方法になります。
寺内:ハイブリッドですね!
栄:豆を測ってお湯ざーっと入れたら、ほったらかしにできます。
小林:この器具があればできるんですか?
栄:はい。最近は流行りなので市販でも購入できます。名前はクレバーと言います。
寺内:賢いんだ(笑)。
栄:味わいは少し軽く感じるかもしれませんが、ほぼ一緒になります。今、透過しています。コーヒーの壁を作るものがないので薄くなるはずなんですが、その役割を果たすために撹拌し、漬浸時間の調整で抽出を促しているんです。
寺内:コーヒーはサイエンスですね!
栄:原材料は先と同じですから、どう味わいが変わるかというと飲み比べをしていただければと。
寺内:確かに酸味がさっきよりも強いかも。
栄:それが壁の違いです。材料が一緒でも落とし方で味が変わるんです。先ほどお2人に抽出してもらった方法ですと、淹れた人によって、若干味わいが変わりますが、クレバーで淹れると誰が落としてもほぼ同じ味わいになるのも利点になります。
小林:興味出ちゃいますよね。 揃えたくなります。
寺内:これもこれもこれも欲しい!
栄:機会があれば、東京校もございますので、是非アカデミーを受講してください。ちなみに東京校は青山一丁目にあります。
寺内:あ、ブルーマウンテン!
小林:うるせえな(笑)。
栄:すぐに気づいてくれてありがとうございます(笑)。
寺内:いや、すごく良いお話でした。今日はありがとうございました。さあ、3人で 「受験生にはブルーマウンテン」。
小林:だから動画じゃないんだって!
――さて、改めてUCCコーヒーアカデミーの感想をお願いいたします。
小林:マジでコーヒーへの興味が増しました。普段、何気なく飲んでるコーヒーの奥深さを知れましたね。受験生には勉強になって「どうせなら勝ち豆がいいな」とか、そういう情報も届けられて良かったと思います。「ザ・大人の学び」って感じがしました。
寺内:何よりもさ、コーヒーを飲んだ私の一言目の「明るい」という表現が、本物しか言わない言葉だったので「寺内が本物だ」というのを証明した回になったかなと!
小林:いや、ボケで言って「明るいってなんだよ!」となると思いきや、当たっちゃったというだらしない回でした(笑)。
寺内:いやいや、なにはともあれ「受験生にはブルーマウンテン!」
小林:二度と紙面では伝わらない動きボケで締めちゃだめだからな!
今後も引き続き、応援隊長ランパンプスが受験生に寄り添って有益な情報をお送りしていきます。勉強の合間の息抜きや気分転換に使える情報や、実際に使える勉強法も実践していきますので、試してほしい情報などがありましたら、下記の特設サイトまでお寄せください。
次回は、群馬県に伺い合格祈願スポットの情報をお届けします。ご期待ください。
<UCCコーヒーアカデミー>
住所:〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目7−7
HP:https://www.ucc.co.jp/academy/
『おうえんしナイト』では頑張る受験生を応援すべく、リスナーの皆様からのご意見や情報を募集しております。ランパンプスの二人に取材してほしい“あなたの街のおすすめスポット”や“合格祈願にまつわるスポット”など受験生に役立つ情報を特設サイトまでお寄せください。
おうえんしナイト
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