10月19日(木)、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之がパーソナリティを務めるラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送・毎週月曜~木曜 13時~15時30分)が放送。ゲスト出演したフリーアナウンサーの古舘伊知郎が、アナウンサー人生のこれまでと、その終え方について語った。
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古舘伊知郎
アナウンサーという職業柄、実況の際に正確な日本語を伝えなければいけないという自意識に駆られていたという古舘。ナイツの漫才を見て『言葉を言い間違える』というボケに対して、自分が職業上出来ない“言葉ボケ”への強い憧れを感じている事を明かした。
また、覆面レスラー・タイガーマスクの試合では、タイガーマスクの技のキレを分かりやすく伝えるために『四次元殺法』や『アホウドリのように』など、数々のワードで実況した古舘。「言葉は正確に伝えろ」と教える周りからの評価は得られなかったが、プロレスだからこそ、様々なワードで例える“言葉の場外乱闘”が出来たと語った。
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ナイツ・塙宣之、土屋伸之 ハリセンボン・箕輪はるか 古舘伊知郎
さらに、塙の「古舘さんの相撲中継を見たい」という発言に古舘は、今までやってこなかったと話す相撲の実況を即興でやってのけた。その後、新しい挑戦に刺激を受けた古舘は、人生の終わりまで挑戦したい事を宣言した。
塙:大相撲とかそんなに(実況の経験は)無いですもんね……古舘さんの相撲中継も見てみたいですけどね(笑)
古舘:急にやりたくなってきましたね(笑)……あの相撲の中にも工夫の余地があったのかなとか。
塙:おー!
古舘:僕はね、まもなく69歳なんですね……もう、喋り死にたいんですよ。
土屋:“喋り死にたい”?
古舘:それ以外に何にも得意とする事もないし、自慢する事もないので、ずっと喋りながら喋り死んでいきたいって……ようやく気持ちがスッキリしてきました。
塙:それなら漫才協会に入って最後、舞台の上でお亡くなりに(笑)
(一同 笑い)
古舘:いやもう、やらせてくれるなら本当にありがたい!
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古舘伊知郎
言葉を扱うプロとして、あらゆる言葉選びやワードセンスで実況をやり遂げてきた古舘。人生の最後まで喋っていたいという古舘の生き様に感銘を受けたナイツらであった。