10月31日に発生した埼玉県蕨市での立てこもり事件。現地取材をしたニッポン放送・内田雄基アナウンサーが11月1日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」にてレポートした。
埼玉・蕨市郵便局で立てこもり
飯田)10月31日、埼玉県で立てこもり事件が起きました。蕨市の郵便局で86歳の容疑者が拳銃を持って立てこもりましたが、夜10時20分ごろに捜査員が突入し、逮捕となりました。内田アナウンサーは昨日(10月31日)、何時ごろ現場に入りましたか?
内田)現場に入ったのが午後4時30分ごろでした。容疑者が確保されたのは午後10時20分でしたが、そのあと11時すぎまで現場にいました。
飯田)最初に戸田市の戸田中央総合病院で発砲事件があり、その後、蕨市の郵便局で立てこもりが起きたあとに現場に入ったのですか?
内田)そうですね。「立てこもった」という情報が入ってから現場に到着しました。
現場周辺は市役所や学校、病院、警察などが隣接
飯田)現場はどんなところでしたか?
内田)蕨市役所や学校、病院、市民会館、警察署などがあります。立てこもりの現場になった蕨郵便局は3階建ての大きな建物で、その周辺を閑静な住宅街が取り囲んでいるという様子でした。
飯田)周りには人も多く、騒然としていましたか?
内田)赤色灯を点灯させたパトカーが周回しており、「身の安全のために家のなかに入ってください、蕨郵便局には絶対に近付かないでください」とアナウンスを繰り返していました。また、郵便局の周辺には規制線が張られていたのですが、その外側に郵便局の配達員の方が立ちすくんでいました。配達に回っている最中に立てこもりが起きて、郵便局に戻れないという様子もありました。
飯田)同僚が人質に取られていたという状況もあったでしょうからね。
特殊部隊SITが突入
ジャーナリスト・佐々木俊尚)突入の瞬間は見えたのですか?
内田)現場から100mほど離れた、正面の入り口がよく見える場所で待機していたのですが、突入の瞬間は見えませんでした。ただ、10時20分が確保の時間でしたが、その4分後ぐらいから正面玄関前に停まっていた車両の周囲から、SITの隊員の影が現れまして……。
飯田)特殊部隊が。
内田)その1分後ぐらいには、郵便局のなかに続々と隊員の方が入って行く様子が確認できました。
佐々木)SITの方々は、やはり特殊な制服を着ていましたか?
内田)真っ黒の格好でヘルメットを被り、盾も持っていました。
飯田)夜の闇にも紛れつつ。
内田)SITの隊員が突入30分前ぐらいに8人ほど集まっているところは見えたのですが、そこから住宅の間に入っていき、そのあとはまったく見えませんでした。
飯田)容疑者に察知されないようにしなければいけないから。
規制線のなかに自宅があり、帰れない人も
飯田)突入、そして(規制線)解除となり、住民の方々は「ホッとした」という感じでしたか?
内田)10時45分くらいに町の防災無線で「先ほど犯人の男を確保しました。ご協力ありがとうございました」と大きく流れました。規制線の前で待っている方が多くいたのでお話を伺ったところ、仕事に行っていて家に帰ろうと思ったけれど、「規制線のなかに家があるから帰れない。何時間もここで待っている」とおっしゃっていました。逆に規制線の内側にいて「防災無線を聞いて外に出てきた」という方もおり、「本当に安心した」と話していました。
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