重要キャラが女性のみで構成された黒幕不在の生活感あふれるSF作品『雷雷雷』の魅力

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11月19日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、ヨシアキによる作品『雷雷雷』のおすすめポイント3つを紹介した。

重要キャラが女性のみで構成された黒幕不在の生活感あふれるSF作品『雷雷雷』の魅力

番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『雷雷雷』をピックアップ。エイリアンとの戦争から50年後……戦いに勝利した人間だったが、エイリアンはこの世に『宇宙害蟲』と『宇宙害獣』を残していってしまった。そんな世界で、宇宙害蟲駆除会社に勤務する18歳の女の子・市ヶ谷スミレが、UFOにさらわれるところから物語が始まる。

今回は吉田が、バーチャルシンガーソングライターの夢追翔 (ゆめおいかける)をゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「生活感」。

怪獣と戦うマンガって王道じゃないですか。そういうマンガなら、戦いのところだけ描いていればいいんですが、でもそうじゃなくて……。なぜスミレちゃんが働いているかというと、めちゃめちゃ借金があるんですよ。それを返さなきゃいけないし、害虫駆除をしていると、先輩がちょっとズルいことをして水増し請求する場面が出てきたりとか。あと、第1巻の中で軍事会社に務めることになるんですが、戦いや訓練だけじゃなくて、「休みの日は何をしているのか」みたいな話になるんですよ。王道だったら描かなくてもいい“生活感”が、めっちゃ出ているんです。

夢追:なるほど!

吉田:おすすめポイントその2は「黒幕が不在」。

大体こういうのって、宇宙人の中の魔王のような存在がいて、こんな計画があって……みたいなのを匂わせてるじゃないですか。でもこのマンガの場合、スミレちゃんの中に入ってきちゃう宇宙害獣のようなすごい存在がいるんですけど……それがなぜそうなったのか、スミレちゃん自身も分かっていないんですよ。あとから出てくる軍事企業の社長も、黒幕感は出ているんだけど、「(スミレに対して)アイツよく分かんないけど、使えそうだから取っておこうぜ」みたいになってるんですよ。王道のようで、ちょっと違うんですよね。

夢追:へぇ~!

吉田:おすすめポイントその3は「重要キャラみんな女性」。

軍事会社で働いているスーツを着た人が出てくるんですけど、それが美少女で。宇宙害蟲や宇宙害獣を研究しているマッドサイエンティストが、おばあちゃん。このパターンは、ほかにはないですね。ほかでは味わえない味わいが、このマンガにはあるんですよ。

『雷雷雷』の魅力的な要素3つを語った吉田。こちらはコミックス第1巻が先日発売されたばかりで、最新話はマンガ読めるアプリ『マンガワン』で楽しめる。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那(ZOC)、末吉9太郎(CUBERS)を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!

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