10月29日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、竹屋まり子による作品『あくたの死に際』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『あくたの死に際』をピックアップ。大企業に勤める主人公・黒田マコトは、実生活のストレスが積み重なって心を病んでしまう。会社に行けなくなり周囲に引け目を感じるようになる悪循環にハマるが、そんな中、小説家を目指すことになる。
今回は吉田が、バーチャルシンガーソングライターの夢追翔をゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「黄泉野くんがヤバい」。
黒田くんは、文芸部で部長をやってたんですけど。その後輩に、黄泉野季郎っていう人が入ってきたんだけど、この人が天才で。黒田くんが普通に社会人をやっているうちに、売れっ子作家になるんです。この黄泉野季郎くんのキャラクターが、めちゃめちゃ面白い。小説家の人って、もちろんちゃんとした人もいらっしゃるんですけど、「ちょっとぶっちぎれてるわ……」みたいなタイプもいるじゃないですか。そういうタイプの美少年なんです。そんな黄泉野くんに挑発されて、小説を書き始めるっていう話なんですよ。
夢追:なるほどね!
吉田:おすすめポイントその2は「リアル感のある“能力発動”」。
小説って、基本的には文章が書ければ、その内容の良し悪しはともかく誰でも書けるものですけど。この作品は、マンガなのに小説を書くシーンが出てくるわけですよ。それって、(普通であれば)ただ単に机に向かってるだけになるじゃないですか。でも(この作品では)締め切りに間に合わせようとして書くっていうシーンが出てくるんですけど……「その書き方は、物理的にはできるけど、普通の人にはムリじゃない?」っていう、“才能の証明”になるような発明があるんですよ。「超達人ならできるのかもしれない」みたいに思わせてくれるんです。
夢追:気になる!
吉田:おすすめポイントその3は「マンガが我々を挑発してくる」。
「いくつになっても夢を追いかけることが大切」というのがありますが。この作品って、「夢が大切だよ」みたいなことは全く言ってないんですよ。そうじゃなくて、「お前もできるもんならやってみろよ」ってマンガ側が言ってる感じなんですよ。黒田くんが黄泉野くんにず~っと挑発され続けるんですけど、その挑発が、すごくいい挑発なんですよ。挑発されるというとは、イコール“元気が出る”ってことだから……ということが理解できる“挑発マンガ”です。
『あくたの死に際』の魅力的な要素3つを語った吉田。こちらはコミックス第1巻が先日発売されたばかりで、最新話はマンガ読めるアプリ『マンガワン』、またはウェブコミック配信サイト『裏サンデー』で楽しむことができる。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!