12月10日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、ちづはるかによる作品『この雪原で君が笑っていられるように』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『この雪原で君が笑っていられるように』をピックアップ。雪が降り続く福井県南越前町で、主人公・白鹿むくは、介護が必要な祖父に対するヤングケアラーとして過ごしていた。そんな中、10年前に離れ離れになった幼馴染の天沢朔都・優都と再開するが……。単にいい話だけでは終わらない、“ピュア&ヘヴィラブストーリー”となっている。
今回は吉田が、VTuberのアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノをゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「ヤングケアラーのことが初めてビビットに分かった」。
ヤングケアラーというのは、お家の中に介護が必要な人がいたときに、お父さんお母さん世代の人がやるのではなく、18歳未満でそれをやっている人のことなんだけど。おじいちゃんが大変だってなったときに、「家族なんだから、やってあげなきゃかわいそうでしょ」みたいな、「そういうプレッシャー、かかるよな~」っていうこととか……。新聞記事とかで読んでも分からないことが、物語で読むと分かっちゃうんですよね。本人はそれが当然だと思っているから、周りの人に相談できないなっていう感じが、すごく伝わってくるんですよ。「社会問題としてのヤングケアラーって、こういうことなんだ」っていうのが、初めて、気持ちのレベルで分かった気がする。そんな作品なんですよね。
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ:確かに!
吉田:おすすめポイントその2は「善意が苦しい」。
おばあちゃんが出てくるんですが……。主人公のむくちゃんは、おじいちゃんの介護をしてるから全然時間がなくて。大学を受けるとか、全然できてなかったりするわけですよ。でも、おばあちゃんは、「大丈夫、おばあちゃんはあなたの味方だから」みたいなことを平気で言うんです。本人は善意のつもりで言ってるんだけど、それがむしろ一番重い……みたいな。
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ:重いね……。
吉田:おすすめポイントその3は「幼馴染みが激イケメン」。
幼馴染とは別れてしまっていたけど、出会い方もすごくドラマチックで。だけど、秘密も抱えている上に……。コミックス第1巻の段階で、そのヤングケアラーのお家から抜け出すんですけど、抜け出す手伝いをしてくれるのも、その幼馴染なんです。1話だけ読むと結構重いので、ちゃんと読んだ方がいいですね。
『この雪原で君が笑っていられるように』の魅力的な要素3つを語った吉田。こちらはコミックス第1巻が発売中で、最新話は、小学館の雑誌『Cheese!』で楽しむことができる。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!