12月17日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣（吉田尚記アナウンサー）がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』（ニッポン放送・毎週日曜日23時30分～）が放送。吉田が、魚豊による作品『ようこそ！FACT(東京S区第二支部)へ』のおすすめポイント3つを紹介した。

番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『ようこそ！FACT(東京S区第二支部)へ』をピックアップ。東京でフリーターとして暮らす19歳・渡辺は、いろいろと疑問を抱きながら生活している中で、偶然出会った女子大学生・飯山を好きになるが……。といったところから始まる、恋と“陰謀”が渦巻く前代未聞のラブコメディとなっている。

今回は吉田が、バーチャルシンガーソングライターの夢追翔 (ゆめおいかける)をゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。

吉田：おすすめポイントその１は「“超イジワル”コメディ」。

主人公の渡辺くんは、すごく一生懸命生きてるんだけど、「それダメだろ」感でいっぱいというか……。マンガなので、主人公目線というよりは、主人公の近くで見ている感じなんですよ。渡辺くんが、唯一「俺はできる」って思ってるのが、小学4年生のときに学校で褒められたことで。マルチ商法的なもので捕まってしまったり、頑張っているけれど若さゆえに考えが足りていなかったりとか。女性を好きになるきっかけも、ダメなトラブルに巻き込まれていたのに許してもらったから好きになる……みたいな。そういう風に、ちょっと優しくしてくれた女の子を、即好きになったりしてるわけですよ。さらに渡辺くんは、周りに言われたすごく大げさなセリフを、全部真に受けていくんですよ。例えば、ボランティアの女の子から、「死にたくないのに死ぬ人は、1人でも減ったらいいと思ってるから」みたいなこと言われた瞬間に、感動しちゃったりするわけですよ。その通りなんだけど……っていう。この絶妙なイジワルさがすごいです。

夢追：なるほどね～！

吉田：おすすめポイントその2は「陰謀論」。

この世の悪いことやヒドイことって、1つの原因とかであることはまずないじゃないですか。それなのにネットとか見ていると、「あれは〇〇の陰謀だ」とか言い出す人がいるわけですよ。そういう人たちに、ちょっとしたことですぐに感動する渡辺くんが、どんどん引き込まれていくんですよ（笑）ちょうど今、第1巻が出たところで、今の段階で、いかにもヤバそうな人たちにどんどん取り込まれていく渡辺くんなんですけど。連載では、渡辺くんが、そういうシチュエーションの中で若干成果を上げてしまいます。それで、「俺ってできるんじゃない？」「でも、周りのリアクション見てるとちょっと変……」みたいな、すごく落ち着きのないところに取り込まれているんです。

夢追：へぇ～！

吉田：おすすめポイントその3は「4巻で終わるそうです」。

昨日、実は魚豊先生にお会いして、そこで教えてもらったびっくりポイントなんですが。もう最後までできていると、ご自分でもおっしゃってました。だから、今の段階で「どういうことなの？」って疑問に思っても、読むのをやめるのは絶対に損。私は、渡辺くんがヤバすぎて、「大丈夫かな？」ってずっと思ってますからね（笑）

『ようこそ！FACT(東京S区第二支部)へ』の魅力的な要素3つを語った吉田。こちらはコミックス第1巻が発売中で、最新話は、マンガ読めるアプリ『マンガワン』で楽しむことができる。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。