キャスターの辛坊治郎が1月9日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。8日に全焼した田中角栄元首相の旧邸宅(東京都文京区)を巡り、「田中氏のお嬢さまである真紀子氏が竹下登元首相を門前払いにしたことがある」と回顧した。
8日、東京都文京区の田中角栄元首相の旧邸宅が出火し、約800平方メートルが全焼した。敷地内には当時、長女で元外務相の真紀子氏と夫で元防衛相の直紀氏の2人がいたが、けがはなかった。
辛坊)驚きましたね。田中角栄元首相の旧邸宅は昭和後期の政治の舞台になったところです。この邸宅を巡っては、鮮明に覚えていることがあります。田中氏のお嬢さまである真紀子氏が竹下登元首相を門前払いにしたことがあります。
かつて田中氏が率いた自民党田中派に所属し、後に首相に就く竹下氏は、田中派から分裂する形で経世会を立ち上げました。その際に、竹下氏は挨拶へ行きました。すると、真紀子氏が竹下氏を門前払いにしたんです。あの竹下氏を、ですよ。当時、報道もされ、かなり話題になりました。
私は当時、「カノッサの屈辱」という西洋史を思い出していました。11世紀の話です。ときのローマ法王と対立していた神聖ローマ皇帝が、自身の破門を解くことを懇願するために訪れたイタリア山中のカノッサ城で、滞在中の法王に雪の中を三日三晩も城門前で待たされたという出来事です。
今回の火災で、まさに「カノッサの屈辱」のような真紀子氏と竹下氏の一件を思い出しました。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)