キャスターの辛坊治郎が2月7日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。香港の民主活動家として日本でも知られ、カナダに留学中の周庭氏が香港当局に指名手配されたことについて、「海外へ脱出できた理由には諸説ある」と指摘した。
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インタビューに答える香港の民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)氏 撮影日 2020年05月30日 写真提供:産経新聞社
香港警察はカナダに事実上の亡命をした民主活動家、周庭氏を指名手配したと発表した。周庭氏は、2019年の香港で起きた大規模デモで、若者を扇動した罪などに問われ収監された。保釈期間中の2023年12月には、留学先のカナダで事実上の亡命宣言をした。
辛坊)周庭氏がパスポートを得て、海外へ脱出できた理由については諸説あります。
最も善意の解釈は、周氏が「改心し、民主化運動はしない」と中国共産党政権をうまくだまし、当局からパスポートを発行させることに成功したという見方です。一方で、当局は周氏の逃亡は織り込み済みで、その時は指名手配して一気に香港の民主化を潰す象徴的な存在にしようともくろんでいると見ることもできます。このほか、周氏を逃がして泳がすことによって、香港の民主化を図る海外の人物と連絡をさせ、一網打尽にする狙いが当局にあるとも考えられます。
本当のところは分かりません。いずれにしても、周氏は初めから亡命するつもりだったはずです。そして、少なくとも中国共産党政権が続く限り、二度と故郷の香港には帰れないことは覚悟の上だったと思います。指名手配も覚悟の上でしょう。