宮崎謙介元衆院議員「キックバックは言われたが、他派閥のことは分からない。しかし、お金は必要だ」 自民派閥パーティー券の実態を語る

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かつて自民党の二階派(志帥会)に所属していた元衆院議員の宮崎謙介氏が3月4日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。自民党派閥の政治資金パーティー券の実態について、「販売ノルマ超過分のキックバック(還流)については言われたが、他派閥のことは分からない。しかし、お金は必要だ」と明かした。

宮崎謙介元衆院議員

宮崎謙介元衆院議員

自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、2月29日と3月1日に衆院政治倫理審査会が開かれた。初日は、岸田文雄首相と二階派の事務総長を務めた武田良太元総務相の2人。そして2日目は、安倍派(清和政策研究会)の事務総長を務めた西村康稔前経済産業相、松野博一前官房長官、塩谷立元文部科学相、高木毅前国対委員長の4人が出席したが、新事実は語られなかった。パフォーマンスと言われても仕方のない政倫審を、かつて自民党の二階派に所属したこの方はどう見ているのか?

辛坊)宮崎さんは衆院議員時代、政治資金パーティー券の販売ノルマはどのくらいあったのでしょうか。

宮崎)100万~200万円分くらいでした。枚数にすると、50~100枚程度です。

辛坊)そのくらいですと、さばけましたか。

宮崎)販売ノルマ超過分はキックバックされると言われましたが、ノルマをこなすのはぎりぎりで相当きつかったです。

辛坊)二階派では、キックバック分の金額については各議員の政治資金収支報告書に記載していましたよね。

宮崎)記載しています。

宮崎謙介元衆院議員、 ニッポン放送・増山さやかアナウンサー、辛坊治郎

宮崎謙介元衆院議員、 ニッポン放送・増山さやかアナウンサー、辛坊治郎

辛坊)安倍派で政治資金収支報告書にキックバック分が記載されていなったという話は、政界では有名でしたか。

宮崎)私は知りませんでした。派閥のことを「村」と表現するのですが、派閥のルールは村ごとに決まっているため、どの村がどんなことをしているかは分からず、今回表面化したことで初めて知りました。ただ、現役議員に後から聞いたところでは、3、4年ぐらい前から噂はあったようです。長く議員秘書を務めている人がパーティー券をさばくたびに現金を取りにくるケースがあり、「危ない行為じゃないのか」という話が出ていたようです。

辛坊)私が仮に安倍派のトップだったとして、宮崎さんを安倍派に引き入れたいと考え、「うちの派閥では、キックバック分については記載しなくてもいいよ」と言ったら、誘い文句になりますか。

宮崎)それは勧誘材料になりますね。違法性の有無は別として、(政治活動には)お金がかかりますからね。特に事務所の人件費がかかります。例えば、公設秘書は3人までいますが、選挙区があるため3人では足りません。私の現職時代は5人増しの8人を抱えていました。5人分の人件費を稼ごうと思うと、やはり政治資金パーティーを開いたり寄付を募ったりしないと、回せません。

辛坊)それほどの人数が必要なのは、なぜですか。

宮崎)地元の個人や企業からの陳情が多く、さばき切れないからです。また、祝電や弔電の依頼もかなりの件数があり、対応するための事務員も必要です。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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