「“不適切世代”に『押し屋』さんは当たり前。今の通勤ラッシュはマシなほうだ」 JR東「オフピーク定期券」値下げを受け、辛坊治郎が解説

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キャスターの辛坊治郎が3月7日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。新型コロナ禍を経て戻ってきた通勤ラッシュについて、「私のような“不適切世代” のラッシュ時の混雑は今と比べものにならないくらい激しかった。今の通勤ラッシュはマシなほうだ」と解説した。

朝の通勤ラッシュ。一人でも多く乗せようと「尻押し部隊」が出動=1962(昭和37)年2月3日、新宿駅 写真提供:共同通信社

朝の通勤ラッシュ。一人でも多く乗せようと「尻押し部隊」が出動=1962(昭和37)年2月3日、新宿駅 写真提供:共同通信社

JR東日本は、平日朝の混雑する時間帯を避けると運賃が割引になる「オフピーク定期券」を10月から値下げすると発表した。割引率は従来の約10%から約15%になる。オフピーク定期券は茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都4県の一部区間が対象。昨年3月に発売したが、今年1月時点の利用率は約8%にとどまっている。

辛坊)オフピーク通勤は進めたほうがいいです。世の中のトレンドですからね。わざわざ満員電車に揺られ、ものすごいエネルギーをかけて通勤、通学するのは社会的損失だと思います。

先日、ある大学生と話す機会がありました。その学生は「一限目の授業がリモートで、二限目の授業がリアルなのが一番困る」と言っていました。「なるほど」と思いましたよ。つまり、一限目の授業を担当する先生には朝一番で大学へ通勤する必要はなく大きなメリットがありますが、学生の側は一限目のリモート授業を自宅で受講していると、大学構内で行われる二限目のリアル授業に間に合わないという困った事態になるわけです。

学生によると、一限目のリモート授業が始まる時間までに大学へ通い、電波が飛んでいて身を落ち着かせられる場所を探して受講するのだそうです。学生がこぼしていました。「これって意味あるのか? 勘弁してほしい。リアルなら全てリアルにしてくれ」と。

新型コロナウイルス禍で広まったリモート生活が、今や軒並み「とにかく会社、学校へ出てこい」という風潮に戻ってきています。企業などでは労務管理などが難しいからなのでしょう。それでコロナ禍以前の通勤ラッシュが戻ってきています。

ただ、私のような“不適切世代”のラッシュ時の混雑は、今とは比べものにならないくらい激しかったです。当時はJR山手線などの駅に押し屋さんと呼ばれる駅員がいて、混雑で車内からこぼれ出てくる乗客を押し返していました。それが当たり前の通勤、通学風景でした。ですから、今の通勤ラッシュはマシなほうです。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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