5月5日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、むつき潤による作品『バジーノイズ』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『バジーノイズ』をピックアップ。この作品は、マンション管理人をしながら趣味で音楽を奏でていた清澄が、バンドマンに恋をする女性・潮との出会いをきっかけに人生を大きく変えていくといった、“新時代の音楽×恋愛体験”の作品となっている。
今回は吉田が、Vシンガーの七海うららをゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「超強い武器を禁じ手にしている」。
このマンガが1番重要なのは、音楽マンガであることです。清澄くんが、音楽業界でどんどん活躍するというか、いろんな運命に出会うわけですけど。清澄くんの音楽は、白い丸で表現されてて。ベースは全部波線で、ドラムは全部縦線で表現されてるんですよ。この表現を見つけてること自体もすごいんですね。あと“ノイズ”による嫌な感情は、全部ペンの試し書きしたときみたいにグズグズグズってなってて。初めに読んだときは私も気づいてなかったんですけど、だんだん読んでいくうちに、「このマンガって、気持ちのいい音楽は白い丸などで表現して、ノイズみたいなちょっと引っかかる状態はグズグズグズってやってる」と気づいたんだけど。それだけじゃないんです。何に気づいたかというと、大体マンガとか読むと、物が落ちたら「ガタッ」とか効果音が文字で書かれてるじゃないですか。オノマトペって言うんですけど。そのオノマトペを……なんとこのマンガ、1回も使ってないんです。なんで使ってないのかと言うと、これは音が全ての演出の肝だから、音が目立つようにするためには、オノマトペ使っちゃいけないのよ。もう、文法そのものを発明したような状態なんですよね。だって、マンガで後ろにドーンって書いてあったら迫力出るじゃないですか。その効果を全部捨ててるんですよ。
七海:うんうん。
吉田:おすすめポイントその2は「めっちゃ音楽業界がリアル」。
「音楽なんて、蛇口をひねるようにタダで聴けるものだと思ってた」みたいなことを、清澄くんが言ってたりするんですよ。音楽って昔と今では絶対違うはずだなっていうのが、めっちゃリアルで。ラジオ局って音楽業界と繋がりが深いので、実際にレコード会社の人とお付き合いあるんですけど。例えば、ソニーとか行くじゃないですか。(建物の)入り口に完璧にそっくりな入り口が(作品内に)あって(笑)すごいなと思いました。最後まで読むと、5巻の最後に協力してきた人の名前が出てるんですけど。それも、すごくリアルな人の名前ばっかり出てくる。
七海:そうなんだ!
吉田:おすすめポイントその3は「青春物語」。
関西弁の女の子の潮ちゃんが、めちゃくちゃ魅力的なんですよね。このバジーノイズは、「青春足りないな……」って思っている人に読んでもらいたい感じの作品ですね。
『バジーノイズ』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は、JO1・川西拓実と桜田ひよりのダブル主演による実写映画が公開中。第1話が公式サイトで楽しめるほか、コミックス全5巻が発売中。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!