祝・結婚! 高橋一生 & 飯豊まりえ “ジョジョ婚”に祝福の嵐!
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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1182回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
5月16日、俳優の高橋一生さんと飯豊まりえさんが結婚を発表。電撃ニュースによる衝撃が日本列島を駆け抜けました。お2人が共演したドラマ『岸辺露伴は動かない』が、荒木飛呂彦原作の「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品ということで、巷では“ジョジョ婚”と祝福の声が広がっています。
そこで今回は、高橋一生さんと飯豊まりえさんをクローズアップ。共演作『岸辺露伴は動かない』シリーズをはじめ、お2人の俳優としての魅力に迫ります。
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』息の合ったバディぶりに、ドラマ放送当初から「お似合い」の声も……
大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品をドラマ化した『岸辺露伴は動かない』。
向き合った相手の秘密や記憶を「本」として読み取る“ヘブンズ・ドアー”と呼ばれる特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴が、編集者・泉京香と共に、奇怪な事件や不可解な現象に立ち向かう姿を描いたファンタジー・ミステリーです。
ドラマは、2020年に第1期、2021年に第2期、2022年に第3期を放送。「実写化の理想系」「完成度が高すぎる」など、そのクオリティの高さから多くの原作ファンを魅了。2024年5月には、ドラマ最新作となる『岸辺露伴は動かない 密漁海岸』が放送され、こちらも大好評を博しました。
そんな中、2023年に劇場公開されたのが、シリーズ初の映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』。美の殿堂・ルーヴル美術館を舞台に、岸辺露伴が「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎に迫ります。
岸辺露伴と泉京香という、シリーズの“顔”となるコンビを演じているのが、高橋一生と飯豊まりえ。マイペースで一風変わったこだわりを持つ岸辺露伴と、露伴からの嫌味や屁理屈にもまったく動じない、“ウザかわ”キャラの泉京香。好対照な性格ながらも息ぴったりの絶妙な掛け合いは、映画版でも健在。
お2人が紡ぎ出すほっこりとした空気感は、本格ミステリー作品の緩和剤として、本シリーズの見どころのひとつとなっています。
私見ですが、映画イベントなどでご一緒させていただいたお2人の印象は、高橋一生さんは思慮深く、飯豊まりえさんは天真爛漫。あくまでも彼らの魅力の一端ではありますが、岸辺露伴、泉京香というキャラクターの持ち味と重なる部分があるなぁ〜と、『岸辺露伴』シリーズを観るたびに感じていました。
きっと露伴と京香を彷彿させる、名バディならぬ素敵なご夫婦になられることと思います。どうぞ末長くお幸せに。
高橋一生出演作 今こそ観てほしい!『るろうに剣心 最終章 The Beginning』『blank13』
和月伸宏の人気コミックを実写映画化。大ヒットを記録した『るろうに剣心』シリーズ完結編2部作の後編にあたる『るろうに剣心 最終章 The Beginning』。主人公の緋村剣心をはじめ、迫力あるアクションシーンが話題の的となっている『るろうに剣心』シリーズですが、動乱の幕末に生きた歴史上の人物が登場するのも魅力のひとつです。
そんな『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で、桂小五郎に扮した高橋一生。剣心に時折魅せる愛情深さ、決断を下す時の冷徹さ、そして自らの手で剣心を“人斬り抜刀斎”にしてしまった葛藤。相反する感情に溺れることなく、殺伐とした時代の中に生き抜く桂小五郎を、しなやかに艶っぽく演じ、作品に強いアクセントを残しています。
高橋一生の俳優としての懐の深さに感嘆すること間違いなしの一作です。
俳優の斎藤工が「齊藤工」名義でメガホンを取った長編監督デビュー作『blank13』。13年前に蒸発。がんを患い、余命わずか3か月の状態で発見された父と、その家族の物語です。
本作で高橋一生が演じたのは、主人公・コウジ。葬儀に参列した人々が語るエピソードを通して、13年間音信不通だった父の知られざる姿を知り、心の空白を埋めていく様子をきめ細やかに体現。
“静”の中に“動”を感じる。
その研ぎ澄まされた表現力の高さこそ、俳優・高橋一生の魅力であり、底知れぬ実力と言えるでしょう。
飯豊まりえ出演作 今こそ観てほしい!『いなくなれ、群青』『夏へのトンネル、さよならの出口』
河野裕の同名ミステリー小説を実写映画化した『いなくなれ、群青』。謎だらけの島・階段島に住む主人公が幼なじみとの再会をきっかけに、島にまつわる謎を解き明かそうとする青春ファンタジーです。
本作でヒロインの真辺由宇を演じた、飯豊まりえ。島に漂う違和感に気づき、周りの人々に疑問を投げかけて、ひとりで島を脱出しようとする。誰よりも真っ直ぐな心を持つ少女を、瑞々しく体現しています。
凛々しさの中にも、時折、愛らしさが垣間見え、制服姿も爽やか。彼女のチャーミングな魅力に触れてみて。
八目迷による青春小説がアニメーション映画となった『夏へのトンネル、さよならの出口』。トラウマを抱えた少年と、クラスになじめない転校生の少女。互いの願いをかなえるために、中に入ると欲しいものが手に入るという不思議なトンネルを探索する。とある片田舎で起こる、忘れられないひと夏の物語です。
本作では、東京からやって来た転校生・花城あんずの声を担当した飯豊まりえ。あんずは、容姿端麗で頭脳明晰。その一方で、自分が思い描く理想像と現実との落差に思い悩んでいる女の子。思春期の少女が抱える心の機微を、確かな演技力で表現しました。
モデルとしても活躍する飯豊さんの“声の演技”が堪能出来る名作です。
<作品情報>
岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年公開)
2024年7月26日(金)Blu-ray&DVDリリース デジタル配信中
出演:高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜、安藤政信、美波、木村文乃
原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣裳デザイン:柘植伊佐夫
制作プロダクション:アスミック・エース、NHKエンタープライズ、P.I.C.S.
配給:アスミック・エース
(C)2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 (C) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年公開)
Blu-ray&DVDリリース デジタル配信中
出演:佐藤健、有村架純、高橋一生、村上虹郎、安藤政信、北村一輝、江口洋介
原作:和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督・脚本:大友啓史
音楽:佐藤直紀
主題歌:ONE OK ROCK
製作:映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
制作プロダクション・配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)和月伸宏/ 集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
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blank13(2018年公開)
Blu-ray&DVDリリース デジタル配信中
出演:高橋一生、松岡茉優、斎藤工、神野三鈴、佐藤二朗、リリー・フランキー ほか
監督:齊藤工
脚本:西条みつとし
撮影:早坂伸
音楽:金子ノブアキ
(C)2017「blank13」製作委員会
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いなくなれ、群青(2019年公開)
Blu-ray&DVDリリース デジタル配信中
監督:柳明菜
原作:河野裕『いなくなれ、群青』(新潮文庫 nex)
脚本:高野水登
企画/プロデュース:菅原大樹
音楽:神前暁
主題歌:Salyu「僕らの出会った場所」 主題歌プロデューサー:小林武史
出演:横浜流星、飯豊まりえ、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、伊藤ゆみ、片山萌美、君沢ユウキ、岩井拳士朗、黒羽麻璃央
(C)河野裕/新潮社 (C)2019 映画「いなくなれ、群青」製作委員会
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年公開)
Blu-rayリリース デジタル配信中
声の出演:鈴鹿央士、飯豊まりえ、畠中祐、小宮有紗、照井春佳、小山力也、小林星蘭
原作:八目迷「夏へのトンネル、さよならの出口」(小学館「ガガガ文庫」刊)
原作イラスト・キャラクター原案:くっか
監督・脚本・絵コンテ・演出:田口智久
キャラクターデザイン・総作画監督:矢吹智美
作画監督:立川聖治 矢吹智美 長谷川亨雄 加藤やすひさ
プロップデザイン:稲留和美
演出:三宅寛治
色彩設計:合田沙織
美術設定:綱頭瑛子(草薙)
美術ボード:栗林大貴(草薙)
美術監督:畠山佑貴(草薙)
撮影監督:星名工
CG監督:さいとうつかさ(チップチューン)
編集:三嶋章紀
音楽:富貴晴美
音響監督:飯田里樹
音響制作:スタジオマウス
音響制作担当:鵜澤加奈
設定制作:西川真剛
制作:金澤明之介 田口慶次郎 豆田真起子
制作プロデューサー:松尾亮一郎
アニメーション制作:CLAP
主題歌・挿入歌:「フィナーレ。」「プレロマンス」/eill
配給:ポニーキャニオン
製作:映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会
(C)2022 八目迷・小学館/映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会
公式サイト https://natsuton.com/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/