『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』高橋一生、原作ファンも納得の名演がスクリーンに

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1120回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、5月26日から全国公開の『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』と『こわれること いきること』をご紹介します。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

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映画館で観たい!『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 ~待望の劇場版、露伴の“知られざる過去”も明らかに……

大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品でテレビドラマ化もされた「岸辺露伴は動かない」。「実写化の理想系」「完成度が高すぎる」など、そのクオリティの高さから多くの原作ファンを魅了したドラマシリーズが、劇場長編映画となりました。

フランス・ルーヴル美術館を舞台に、岸辺露伴が「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追います。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 のあらすじ

向き合った相手の秘密や記憶を「本」として読み取ってしまう“ヘブンズ・ドアー”と呼ばれる特殊能力を持つ漫画家、岸辺露伴。彼は青年時代に淡い恋心を抱いた女性から、この世で「最も黒い絵」の噂を耳にしていた。

それから時が経ち、新作を執筆する過程で露伴は、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知り、一路フランスへ。しかし美術館職員さえも絵画の存在を知らず、データーベースを元に突き止めた保管場所は、いまは使用されていない地下倉庫だった。

やがて露伴は、「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事に対峙することとなり……。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 のみどころ

主人公・岸辺露伴を演じたのは、ドラマ版に引き続き高橋一生。自らも原作の大ファンで、「露伴の言動が自身の人生観に影響を与えている」と公言するほど思い入れの強い役。

今作でも演技巧者らしくさまざまな手法を用いながら、キャラクターにアプローチ。好奇心旺盛で、リアリティを何よりも重んじる岸辺露伴像を魅力的に体現しています。

そして露伴の担当編集者・泉京香役は、こちらもドラマ版からの続投となる飯豊まりえ。ちょっぴり天然でマイペースな京香と露伴とのバディぶりにも注目です。

共演には木村文乃、長尾謙杜(なにわ男子)、安藤政信、美波といった個性的な面々が集結。極上のサスペンスドラマが完成しました。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

ルーヴル美術館を始め、ポン・デ・ザール(芸術橋)、シャンゼリゼ通り、エトワール凱旋門、アレクサンドル3世橋、カルーゼル広場など、名だたるパリの名所での大規模ロケを敢行した本作。

なかでもこの映画を語るうえで外せないのは、ルーヴル美術館で映画撮影の許可が下りたこと。これは極めて異例のケースなんだとか。どのシーンも、まるで絵画を見ているような趣があり、独自の美しさに包まれています。

ドラマ版と同じく一話完結型の構成となっているため、原作やドラマをご存知ない人でも、その世界観をじっくりと堪能することができますよ。奇怪な事件に立ち向かう岸辺露伴の活躍。スクリーンで、とくとご覧あれ。

『こわれること いきること』

『こわれること いきること』

コチラも映画館で観たい!『こわれること いきること』 ~“いのちの問題”と真正面から向き合う

東日本大震災で家族を失い、ひとり生き残った河合遥。地元の介護施設に就職して働いているが、心のなかはいつも空虚なままだった。そんなとき、高校時代の恩師で吹奏楽部顧問だった小田由美子が、夫に付き添われて介護施設に入居してくる……。

主演を務める吉田伶香が、絶望の淵から希望を見出そうとする女性を好演。

人生の終焉に、人が願うこととは。高齢化社会に光をあてながら“人間の尊厳”に迫ったヒューマンドラマです。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

2023年5月26日(金)から全国ロードショー
出演:高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜、安藤政信、美波、木村文乃
原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣裳デザイン:柘植伊佐夫
制作プロダクション:アスミック・エース、NHKエンタープライズ、P.I.C.S.
配給:アスミック・エース
(C)2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 (C) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
公式サイト kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp

『こわれること いきること』

『こわれること いきること』

『こわれること いきること』

まちポレいわきにて先行公開中
2023年5月26日(金)からシネスイッチ銀座ほか全国順次公開

出演:吉田伶香、藤田朋子、宮川一朗太、斉藤暁、寺田農、風祭ゆき、丸純子、兼次要那、福原稚菜、大野佑紀奈、神倉千晶、木村八重子、五頭岳夫、外波山文明

監督・脚本・編集:北沢幸雄
エンディングテーマ:「小さな声でも」 作詞:TAOKA/作曲・編曲:富澤タク/歌:Toshie
配給:アイ・エム・ティ 配給協力:FLICKK
(C)三英堂商事/アイ・エム・ティ
公式サイト https://koikoto-movie.com/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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