【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1113回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、4月7日から公開の『劇場版 美しい彼~eternal~』と『世界の終わりから』をご紹介します。
映画館で観たい!『劇場版 美しい彼~eternal~』 ~あの“ひらきよ”が、スクリーンに……
「流浪の月」で「第17回本屋大賞」を受賞した人気作家・凪良ゆう。彼女のBL代表作として人気の「美しい彼」シリーズがドラマ化を経て、早くも映画となりました。
無口で友達もいない、クラスで最底辺の“ぼっち”平良一成。そして、美しくも冷酷で、クラスの頂点に君臨する人気者“キング”清居奏。紆余曲折のうえ恋人同士となった2人の“その後”が描かれた物語です。
『劇場版 美しい彼~eternal~』のあらすじ
大学卒業が近づき、人気カメラマン・野口大海のアシスタントとして働くことになった平良一成。そして、新人俳優として日々奮闘している清居奏。彼らは変わらず、平良の家で幸せな同棲生活を送っていた。
しかし野口のもとで働くうちに、プロの厳しさを目の当たりにした平良は、俳優として活躍の場を広げる清居の邪魔にはなりたくないと考えて、少しずつ距離を置くように。
平良とは“ごく普通の恋人”同士でありたいと思っている清居との間に、少しずつすれ違いが起こり始める……。
『劇場版 美しい彼~eternal~』のみどころ
無⼝で根暗な一人妄想家・平良一成に、萩原利久。そして美しく冷酷なカリスマ・清居奏役は、八木勇征(FANTASTICS from EXILE TRIBE)。ドラマシリーズでダブル主演を務めた2人が、再び“ひらきよ”に。
平良が清居にエビコロを食べさせるシーンなど、胸キュンポイントがたっぷり。甘~いだけでなく、永遠の“こじらせコンビ”がケンカしたり仲直りしたりしながら成長していく姿も必見です。
共演には前⽥拳太郎、池⽥⼤、⾼野洸、落合モトキ、仁村紗和、和⽥聰宏が名を連ね、切なくも美しい本作の世界観に華を添えています。
“両想い”という言葉からは幸福や円満といったことをイメージしがちですが、相手を想う気持ちが強ければ強いほど、実は儚くてもどかしいものなのかも知れない。
瑞々しい感情がエモーショナルに映し出された本作は、愛の本質を問いかける純愛映画として、ドラマファンやBLファンに限らず楽しめる1作となっています。
平良と清居が見つける“永遠”の愛とは。是非、スクリーンで見届けて。
コチラも映画館で観たい!『世界の終わりから』 ~この世界にあるものは、絶望だけなのか?
紀里谷和明監督の最新作にして“最後の作品”とも言われている、映画『世界の終わりから』。
事故で両親を亡くし、自身も生きる希望を見出せずにいる女子高生・ハナ。目の前で起こるさまざまな困難に戸惑いながらも、彼女はこの世界を救うために奔走する……。
紀里谷和明監督が、社会の深い絶望と不条理を描き出した人間ドラマ。
「こんな世界、なくなってしまえばいい」
主人公・ハナの叫びは、きっとあなたの心の深いところに響くはず。大きなスクリーンで、その世界観をじっくりと味わってほしい意欲作です。
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『劇場版 美しい彼~eternal~』
2023年4月7日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
出演:萩原利久、八木勇征、高野洸、飯田基祐、金井勇太、伊勢佳世、綾乃彩、池田大、前田拳太郎、落合モトキ、仁村紗和、和田聰宏
原作:凪良ゆう 『美しい彼』シリーズ(徳間書店 キャラ文庫刊)
監督:酒井麻衣
脚本:坪田文
音楽:フジモトヨシタカ
主題歌:もさを。「キンモクセイ」(UNIVERSAL SIGMA)
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
(C) 2023 劇場版「美しい彼〜eternal〜」製作委員会
公式サイト https://culture-pub.jp/utsukushiikare_movie/
『世界の終わりから』
2023年4月7日(金)から全国ロードショー
出演:伊東蒼、毎熊克哉、朝比奈彩、増田光桜、冨永愛、高橋克典、北村一輝、夏木マリ
原作・脚本・監督:紀里谷和明
製作:KIRIYA PICTURES
制作プロダクション:ブースタープロジェクト、ポリゴンマジック
協賛:ORBIS、ネスレ日本株式会社
配給:ナカチカ
(C)Kiriya Pictures
公式サイト https://sekainoowarikara-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/