受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生をお笑い芸人ランパンプスが応援隊長となって応援する『おうえんしナイト』。
今回は日本に二つしかない神道を学べる皇學館大学の学生にランパンプスがインタビューしてまいります!
――本日は文学部神道学科二年生の寺谷華絵さんと教育学部教育学科二年生の伊藤駿汰さんに来ていただきました。

※左:寺谷さん 右:伊藤さん
小林:ランパンプスと申します。よろしくお願いします。
寺谷・伊藤:よろしくお願いします。
小林:早速ですが、皇學館大学を志望した理由を教えていただけますか?
伊藤:僕は社会の教員を目指しているので、歴史が長い大学で「教育」の勉強をしたいと思い、皇學館大学を志望しました。他の大学に比べて、小学校の教員採用試験の合格率が高かったことも理由の一つになっています。
小林:出身はどちらなんですか?
伊藤:三重県の鈴鹿市です。
寺内:通学時間は、どんくらい?
小林:泣いてないよ?
寺内:「Don’t cry」って言ってない(笑)!
一同:(笑)。
小林:伊藤くんは野球やってたわけじゃん?
伊藤:サッカーです(笑)。
寺内:二分の一を外すなよ!
小林:学校の先生になりたい男の子って、部活の顧問になりたいイメージがあるんだよね。
寺内:サッカー部の顧問はやりたい?
小林:野球部だよね?
寺内:人の話、聞けよ!
伊藤:(笑)。サッカー部の顧問をやってみたい気持ちはありますね。
寺内:小中高、どの先生になりたいの?
伊藤:免許は小中高全て取得する予定ですが、中学校の時の担任の先生が楽しい学級作りや、生徒とのコミュニケーションをとるのがすごく上手くて、その先生への憧れがあるので、将来は、中学校の先生になりたいと思っています。
小林:素晴らしいね! んで、野球を教えたいわけ?
寺内:ごめん! 今日は野球にしてくれないかな? 記事になって、友達が読んだら「あれ? 野球だっけ?」ってなっちゃうけど(笑)。
伊藤:(笑)。
小林:寺谷さんはなぜ皇學館大学を志望したんですか?
寺谷:神道を学べる大学は全国に二つしかなく、神職になりたいと思い、地元から近い皇學館大学を志望しました。
小林:お家が神社やられてるの?
寺谷:社家(神職を世襲する家柄)ではないんですが、家と神社が歩いて30秒くらいの距離にあったんです。隣の家より近いみたいな。
寺内:隣より近いってそれくっついてない(笑)? どういう事?
寺谷:田舎なんですよ(笑)。
寺内:そういうことね! 隣の家よりも近くに神社があったんだ。
寺谷:なので、小さい時からお祭りとかをいっぱい見ていて神社に興味を持ったんです。
小林:社家じゃない一般の家庭から、神職を目指して神道学科に入る方は多いんですか?
寺谷:社家じゃない子の方が多いんです。
寺内:お祓いの勉強とかもするの?
寺谷:作法の授業もありますし、神社でお祓いをする実習もあります。また、年末年始には神社実習があって、多くは神社に泊りで奉仕します。だから、年末年始は休みがないんですよ。
小林:神社実習では何をするの?
寺谷:私はお守りの授与をしました。大祓(おおはらえ)という祓いの詞(はらいのことば)を読んだ子もいました。
小林:受験の方法を教えていただけますか?
伊藤:僕は一般選抜(前期)の得意科目2科目型を受験しました。試験教科の中から2教科2科目を選択し、点数が高いもので評価判定するんです。僕は日本史と国語でした。
寺内:社会科って感じだね(笑)。
小林:受験勉強はどうやっていました?
伊藤:部活をやっていたので、一年生の時は試合を言い訳にして全然勉強していない時もあったりしたんですよ。でも、三年生になった瞬間から、毎日塾に通いました。夏まで部活があったんですけど「10分でも15分でもいいから毎日勉強しよう」と頑張っていました。
寺内:ハードルを上げ過ぎずに「続けること」に重きを置いたんだね。
小林:あとは、数学が苦手だったので、日本史などの得意な文系科目を後に回して、一日のスケジュールの最初に数学の勉強をしていましたね。
小林:デザート感覚で日本史してたんだね。
寺内:日本史って別腹なんだ(笑)。
小林:点数は伸びましたか?
伊藤:時間はかかったんですけど、ちょっとずつ伸びていきました。
寺内:「コツコツやって、いつの間にか偉くなる学生が多い」って学長も言ってたもんね。まさにコツコツを高校時代からやっていたんだね。
寺谷:私は総合型選抜(AO)入試でした。セミナーを受講して、受講内容から出題されます。その後に面接をしました。
寺内:最初に講義受けるんだ! どういう講義なの?
寺谷:宗教に関するもので、私の時は「お祭りに関して」でした。
寺内:講義を聞いて、それをまとめる対策しないといけないから試験対策も独特になるよね?
寺谷:そうなんです。個別指導系の塾に行って、そこで国語の要約、現代文の問題集をやっていましたね。
小林:神道に特化している予備校ってなさそうだもんね。
寺内:要約する練習は役に立った?
寺谷:役に立ちました。
小林:受験のとき、辛かったこと、楽しかったことはありましたか?
伊藤:夏休みは、友達にもなかなか会えなくて、一人で籠って勉強することが多かったので「頑張っているのに結果が目に見えない」という状況が辛かったですね。ただ、受験が近づくにつれて学校でも模試が多くなってきたので、友達と模試の点数で勝負したりしたのは励みになりました。
寺内:勝ったり、負けたりを、モチベーションにしていたんだね。
寺谷:私は、面接が苦手で、緊張すると声出なくなるので、面接対策が辛かったですね。現代文が大好きなので、現代文の問題をいっぱい解けたことは楽しかったです。
小林:息抜きの方法はありましたか?
伊藤:スポーツ観戦が大好きなので、スポーツを観て息抜きをしていました。
小林:サッカーはどこが好きなの?
伊藤:グランパスです!
小林:名古屋が近いもんね。野球は中日?
伊藤:野球はジャイアンツなんですよ。今、推しているのは門脇選手です。
小林:最近、レギュラー掴んだけど、苦戦しながらも頑張っているよね。
寺内:野球談議はもうよくない(笑)?
小林:あと、一つだけ聞いて! 西武の村田玲音選手が皇學館大学出身なのよ!
寺内:プロ野球選手になられた方がいるんだ!
小林:応援したい?
伊藤:応援したいです!
小林:受験の時に、もっとこうしてればよかったな、みたいなことはありますか?
伊藤:何か一つでも誰にも負けないものを持っていると、その教科だけは点数が高かったり、その勉強をしている時間は苦じゃなかったり、受験勉強の中でも辛くない時間ができるので、自分の得意を見つけて受験勉強を進めていければよかったと思います。
小林:得意をつくれば、その分の余白を不得意の方に当てれると!
寺谷:私は、AO入試に全フリして、現代文ばかりやっていたので、もう少し数学や英語の方も勉強しとけばよかったと思いました。
小林:受験の時は、願掛けはしましたか?
伊藤:父が受験で使う鉛筆を大阪天満宮で買ってきてくれました。受験前までは「結局は実力でしょ」と思っていたんですけど、受験が近づくと、お参りしないことで、ちょっとの差でも出たら嫌だなと思って、受験が始まる前に自分で伊勢神宮にお守りを買いに行きましたね(笑)。
寺内:伊勢神宮が近いってすごいよね!
小林:寺谷さんは願掛けしてなきゃおかしいよね(笑)?
寺内:隣の家よりも近くに神社があって、神道を学びたい人に「私は神社に行かずに自分の力でやりました」って言われてもね(笑)。
寺谷:近所の神社に行きました(笑)。親も八幡宮へお参りしてきてくれました。
小林:よかった! 神道系の大学に通っていて「お参りしていません」って言われたらモヤっとしてたよ(笑)。
寺内:そういえば、祝詞の授業ってあるの?
寺谷:三年生になったら祝詞作文という授業があります。
寺内:祝詞作文? 大喜利のあいうえお作文みたいな(笑)?
小林:祝詞の「の」! って(笑)?
寺谷:(笑)。自分で祝詞を書けるようになるための授業があるんです。
寺内:祝詞って、仏教のお経みたいに、古から代々あるものを読んでいるのかと思っていたんだけど、違うんだ?
寺谷:そういうものもあるんですけど、お祓いの時に「○○からいらっしゃった○○さんへお祓いいたします」みたいなことを言うので、それを作るんです。
寺内:他にも今後、楽しみな授業とかある?
寺谷:「Shinto English」という授業が気になっています。
寺内:何それ! めっちゃ面白いじゃん(笑)。
小林:Eテレで始まる番組みたい! どういうやつなの?
寺谷:私も、まだ受けていないので詳しくは知らないんですけど、外国の参拝者の方にどういう説明ができるかという授業なんです。
寺内:実践的だね! でも、神社のことを外国人に伝えるのは難しそうだよね?
寺谷:専門的な難しい単語が出てきますからね。
小林:皇學館大学に入学する前との印象の違いはありましたか?
伊藤:教育って、教科書の内容を元に教えていけばいいと思っていたんですけど、講義を聞いているとコミュニケーションの取り方や、「こういう方法で教えると、こういう子はイキイキする」など、心理の方面も含めて方法がいっぱいあって「教育」と二文字で書かれていますけど、二文字では表せないくらいに奥が深いなというのが印象の差になります。
小林:二文字では書き表せない! すでに先生っぽいね! このおじさんも教員免許持ってるんだよ。
寺内:実は小中高と、保育士も持っているんです。
伊藤:すごいですね!
寺内:僕も常々、教育ってのは二文字で表せないなって思っていたんだよね。代弁してくれてよかったよ。
小林:本当に?
寺内:……20年くらい前の大学生の僕は「どれだけ勉強せずに及第点を取るか」という戦いをしていたから「教育って二文字じゃん」と思っていました。すいません(笑)。
寺谷:神道学科は「神道を信仰している人が多くて、授業もそれに沿った形になるのかな」と思っていたんですけど、そんなことはなくて、いろんな観点から宗教の共通性を見出すような授業もあって、神道に限らずいろんな宗教のことを考えて、歴史についても考えるので、客観的な視点から宗教を見つめられるのが発見でした。
小林:大学生活の楽しいところは何ですか?
伊藤:コミュニティが広がることですね。サッカー関連の友達だったり、いろんな形でコミュニティが広がっていって、授業外でも一緒に遊びに行けるのが楽しいです。あと伊勢神宮が近いので、みんなが観光したがるような場所にすぐ行けることも皇學館大学の良い所だと思います。
寺内:全国からわざわざ来るところだもんね。
寺谷:私は、部活が楽しいです。
小林:何部なの?
寺谷:雅楽部です。
小林:尺八みたいに「ふぁー」ってやんの?
寺谷:どっちかって言うと、クラリネットとかオーボエに近いですね。
小林:なんていう楽器なの?
寺谷:篳篥(ひちりき)です。
寺内:響きだけ聞くと、九州の方の方言で「頑張り屋さん」みたいだよね?
小林:どういうこと?
寺内:「こいつは本当にひちりきなやつなんだよ」みたいな(笑)。
寺谷:楽器の名前です(笑)。
寺内:発表会とかあるの?
寺谷:今年は7月19日に伊勢神宮の内宮で神宮に向けて雅楽を奉納する神宮奉納に出ます。
寺内:すごっ!
小林:神職って就職活動はどうするの?
寺谷:奉職というんですけど、その依頼が学校に来たり、他にもアルバイトの形での奉仕があるんですけど、その奉仕先で神社さんに「奉職しませんか」と誘われたりとかですかね。
寺内:企業で言う求人とインターンみたいだね。
小林:ゆくゆくは「地元の神社で」という思いはあるの?
寺谷:そうできると嬉しいんですけど、近所の神社は規模が小さいので、やるとしたら、他の神社との掛け持ちになりますね。
寺内:掛け持ちの神職さんっているんだ!?
寺谷:無人の神社だと多いですね。
小林:一つだけ、気になることがあるんだけど……寺谷さんじゃないですか? 名前に仏教の寺が入っちゃってるけど、その辺は問題ない(笑)?
寺谷:神宮寺といって神社の中に寺がある場所もあるんですよ。他にも、神仏習合という、神様の前で仏教のお経を読んだりする祀り方をしているところもあって、それこそ八幡宮は神仏習合の影響を強く受け、寺院と一体化した例も多いんです。なので、そこは寛容になってもらえるかなと(笑)。
寺内:素晴らしい返答!
小林:ちゃんと宗教学として返されたね。おみそれいたしました! 最後に、今、頑張っている受験生に向けてメッセージをお願いします。
伊藤:僕の好きなユーチューバーの言葉に「勝っておごらず、負けて腐らず」という言葉があって、その言葉を受験生の時に大切にしていたんです。なので模試で良い結果が出ても天狗にならず、悪い結果が出ても腐らずに勉強に取り組んでいただければ。もし第一志望に合格できなかったとしても、受験をやり切ったということが人生の中で自信になると思うので、辛いと思いますけど頑張ってほしいです。
寺内:素敵! もう先生だよ!
小林:ありがとう。野球も頑張ってね。
伊藤:サッカーです(笑)。
寺谷:私は背水の陣みたいな勉強方法をしてしまったんですけど、失敗したとしても二の手段、三の手段があるように、計画的に勉強をしてもらえたら安心して受験に挑めるんじゃないかなと思います。あと、宗教というとちょっと怖いイメージがあるかもしれないですけど、全然そんなことはなくて日本人の感性に寄り添った習俗なども勉強する楽しい学科なので、興味ある方はぜひ来ていただければと思います。
寺内:僕も話を聞いて学びたいって思ったよ。
小林:日本文化を学ぶのと一緒ってことですもんね。本日はありがとうございました。
伊藤・寺谷:ありがとうございました。
――伝統ある皇學館大学の文学部神道学科と教育学部で学ぶ学生さんのインタビューはいかがでしたか?
小林:伊藤君には野球を頑張ってほしいですね。
寺内:サッカーね(笑)!
小林:神職を一般家庭から目指す人に初めて会ったけど新鮮だったね。
寺内:学生さんの半分以上が一般家庭からだっていうのも知らなかったよね。
小林:しかも、伊勢神宮の近くだから、興味がある人にとってはたまらない環境だよ。
寺内:めっちゃ面白かったのは「篳篥」の話!
小林:「寺内さん、ネジが外れないから、ひちりき持ってきて!」
寺内:宮大工が使ってる工具じゃないのよ(笑)!
小林:「もうちょっと小さいひちりきない?」
寺内:「プロは一本で全部やっちゃう」でおなじみの篳篥じゃないのよ(笑)。雅楽部があるのも皇學館大学ならではだよね。
小林:二人とも朗らかで、しっかりしていて、良い大学なんだろうな、というのが学生さんから伝わったよね。
寺内:歴史の深い大学で教育や神道を学びたい方は是非!
さて、次回は『おうえんしナイト』は三重県最終回としてランパンプスが伊勢神宮へ参拝に行ってまいります! ご期待ください!
<皇學館大学>
住所:〒516-8555 三重県伊勢市神田久志本町1704
HP:https://www.kogakkan-u.ac.jp/
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おうえんしナイト
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