受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』。今回は『おうえんしナイト』特別編として“神社界の中心”こと、三重県・伊勢神宮へやってきました! お伊勢参りを通して、全国の受験生が万全の状態で受験に挑めるようにランパンプスが伊勢神宮をレポートいたします。
――さて、ついに『おうえんしナイト』が日本国民の総氏神、天照大御神を祀る伊勢神宮にやってきました! 本日は、神社検定参級をお持ちの寺内さんが、ナビゲーターとして小林さんをガイドしていただきます。
寺内:お任せください!
小林:神社検定おじさんとしては嬉しい?
寺内:ヨダレで溺れそう(笑)。
小林:キモおじ先生じゃん!
寺内:それでは、外宮の御正宮である「豊受大神宮」へ行きましょう! さあ、ついてきて!
小林:はい! あそこに説明が書いてある看板がありますね。この「豊受大御神(とようけのおおみかみ)様」が外宮の神様ってことですか?
寺内:すごい! よく読めました!
小林:読み仮名が書いてあるから誰でも読めるのよ(笑)。
小林:どういう神様なんですか?
寺内:五穀豊穣、食と産業の神様、つまり衣食住の守護神ですね。
小林:ここに書いてあるの読んでない?
寺内:そ、そんなことないよ(笑)。
小林:でも、伊勢神宮のイメージは天照大御神(あまてらすおおみかみ)ですよね?
寺内:外宮が豊受大御神を祀っていて、天照大御神は内宮に祀られているんです。
小林:なるほど!
寺内:神宮の祭典は、外宮先祭と言って、まず外宮から始まります。なので、参拝の順番も、外宮をお参りしてから、内宮をお参りするのが習わしになっているんです。
小林:さすが神社検定参級!
寺内:それでね――
小林:長い長い! 書いてあること理解したから、もういい! 行くよ!
寺内:もういいの? 説明したりない!
小林:新幹線の時間もあるんだよ!
寺内:それでは、ちゃんと「お邪魔します」とお伝えしてから、火徐橋を渡りましょう。この橋が境となっていて、向こうは神域になります。ちなみに火徐橋は防火のためにお掘りになっているんです。
小林:火事になっても、神様の場所は守れるようになっているんですね。
寺内:さあ、手水舎でちゃんと清めてからお参りに行きましょう!
小林:ごめん、ハンカチ忘れちゃって(笑)。
寺内:また穢れたよ(笑)? 大丈夫?
小林:わあ、綺麗だな!
寺内:なんか急に涼しくなったよね?
小林:すごく神聖な感じがする。
寺内:神楽殿が見えるんですが、撮影が不可となっています。伊勢神宮に限らず、神社には撮影不可の場所が多々あるのでルールはちゃんと守りましょう!
小林:わかりました!
寺内:さて、こちらをご覧ください。道の真ん中に木があることに違和感があるかもしれないけど、大切な神域の樹木なんです。そして、この巻かれている竹はなんだって話ですが、この木にご利益があると思って、こそいじゃう人がいるから巻いています。だけど僕みたいに背が高い人は上からこそいじゃうから要注意です!
小林:いやいや、ちっちゃくても届くから(笑)。
寺内:どちらにせよ、痛まないようにということです。
小林:まあ、みんなが触っちゃうと良くないよね。
寺内:そして、あちらをご覧ください。20年に一度、式年遷宮と言って社殿と神宝(しんぽう)などを新調して大御神にお遷り願う神宮最大の神事を行うのですが、その土地になります。
小林:20年に1回、社殿の場所を移動させるの?
寺内:もうごっそりいきます。その古材を神宮とゆかりのある全国の神社におすそ分けしたりもします。
小林:次は令和15年なんだ!
寺内:さて、外宮の御正宮である豊受大神宮に着きました。中は撮影できないので、入り口で写真を撮りましょう!
小林:「飾らなくてよい」という強さ! きっと昔から姿を変えてないんだろうね。
寺内:8年後には、さっきの場所に移動するということですね。
小林:なんでちょっと動かすの?
寺内:……なんかそう言っちゃったから、引くに引けなくなっちゃったんじゃん?
小林:ちゃんと教えてよ(笑)! なんでちょっと動かすの?
寺内:天武天皇の御発意で、1300年に渡って20年に1回動かしてるんです。
小林:御発意ってことは「これ、変えたほうがよくない?」みたいなこと?
寺内:1300年前の御発意が今に続いているんだから迂闊に発言できないよね(笑)。そして、天武天皇の次の持統天皇が実行しました。
小林:おい! また看板読んでるだろ(笑)!
寺内:(笑)。私が調べたところによると「神様は常に新しい神殿でお迎えしなければならない」という考えから新しく社殿を作るとのことです。古くなったものを作り替えて「永遠を保つ」という発想で、それを「常若(とこわか)」というらしいです。
小林:初めから教えてくれよ!
寺内:先ほども申しましたが、豊受大神宮は衣食住・産業の守護神である豊受大御神をお祀りしていて、今から約1500年前、天照大御神の食事を司る御食津神(みけつかみ)として、丹波の国から、この地にお迎えされました。内宮ができてから500年後のことです。
小林:内宮の後に外宮ができたんだ。
寺内:それ以来、朝と夕の2回、天照大御神をはじめ、相殿神や別宮の神々に食事を供える「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」が続けられています。
小林:1500年以上、毎日やってんだ! 天照大御神の食事番、延いては、日本国民の生活を支えているってことですね。
寺内:なので「日頃の感謝はこちらに」ということなんです。
小林:ちゃんと勉強になった(笑)。外宮だけでも相当な迫力だね。
寺内:参拝してきましたが、いかがでしたか?
小林:飾らない感じが素晴らしかったですね。
寺内:こうなると内宮がどうなっているか気になるよね?
小林:めちゃくちゃチャラかったらどうする? ロボットレストランみたいな(笑)。
寺内:なんで電飾つけんの(笑)?
小林:ガシャンガシャンって動く鳥居とかあったり(笑)。
寺内:さて、内宮に着きました! こちらの橋は宇治橋と言いまして、五十鈴川にかかる内宮の入口、日常の世界から神聖の世界への境界線となっております。
小林:ここからまた神域になるんですね。
ランパンプス:お邪魔します!
寺内:ちなみに入口から数えて3枚目の板を踏むと、金運がアップすると言われているらしいです(民間の信仰であり、諸説あります)。
小林:え?
寺内:もうダメです(笑)。
小林:3枚目!
寺内:特別に戻って、踏ませてもらっています(笑)。でも、ちゃんと入るときも踏んでたよ?
小林:本当? んじゃ戻らなくてもよかったじゃん。
寺内:あと、入り口から2つ目の擬宝珠(ぎぼし)を触ると幸運になるとも言われております(民間の信仰であり、諸説あります)。ほら、あれだけ色艶が違うでしょ? 皆が触っているってことですね――待って! 帰りも通るから戻らなくて大丈夫!
小林:もうちょっと早めに言えない(笑)?
寺内:小林さんが焦りすぎなの! 神聖な場所で焦るのは良くないよ(笑)。ちなみに、宇治橋の約600枚の敷板は、木造船の船底を造る「すり合わせ」という技法が使われていて、雨水が橋脚にかからないようになっています。
小林:隙間なくピッタリになってるんだね。
寺内:長持ちするように、古からの高い技術が集結しているんです。
小林:なんか明るくないですか? やっぱ天照大御神だからかな?
寺内:陽を遮るものがないからね。あと、外宮の橋は左側通行で、内宮は右側通行なんです。
小林:なんで?
寺内:わかんない(笑)。
小林:おい!
寺内:いや、実際にいくつかの説はあるらしいんだけど、古い書物を読んでもはっきりしとした理由は書いてないとのことなんです。
小林:うわー! めちゃくちゃ綺麗に手入れされている!
寺内:「神宮」と言えるただ1つの場所ですからね。
小林:伊勢神宮って言わなくてもいいんだ?
寺内:○○神宮とかたくさんあるけど、「神宮」と言ったら伊勢神宮のことになります。
小林:そういえばさ、あなた丁寧な言葉でガイドしてくれているけど、伊勢神宮に来たことあるの?
寺内:……今日、初めて小林さんと一緒に来ました(笑)。
小林:だよね(笑)!
寺内:でも、神社検定参級だから!
小林:あ、五十鈴川が濁っているって! ショック!
寺内:工事中だから仕方ないね。でも行くことはできそうだね。
小林:今度は失敗しないように全部踏みます!
寺内:欲深いな! 全板踏まなくて大丈夫だから(笑)。五十鈴川は、御正宮に参拝する前に心身を清める場所です。徳川綱吉の生母、桂昌院が寄進したと言われている石畳を敷き詰めた御手洗場(みたらしば)が見えますね。ここでは手水舎と同様にお清めができます。
小林:綱吉のお母様がこれを「どうぞ」ってしてくれたんだ。
寺内:工事中だから水が澄んでいないって書いてあったけど、綺麗だよね?
小林:本当はもっと綺麗なんだろうね。
寺内:さて、お清めも終わったので正宮に向かいましょう!
小林:やっぱり、明治神宮と似ていますね。
寺内:明治神宮が伊勢神宮に似ているんだろうけど、我々は明治神宮の馴染みがあるからね。
小林:生命力をズンって感じる!
寺内:ここで、ガイドの私から豆知識! 外宮、正宮ともにお賽銭箱がなく、その代わりに白い布が敷いてあります。そもそも、伊勢神宮は「天皇陛下が日本のことを願う場」なので個人的なお願い事をしてはいけないんです。なので、賽銭箱が置いていないんですが、知らない人が多く、賽銭する人が絶えないので、お金から神殿を守るために布が敷かれているんです!
小林:なるほど。参拝できること自体に感謝します!
寺内:内宮の御正宮には、皇室のご祖神であり、日本人の大御祖伸である天照大御神が祀られています。さらに、2000年前に皇位のしるしとして受け継がれた三種の神器の八咫鏡(やたのかがみ)も、こちらにあります。
小林:さすがに、かしこまっちゃうな。
寺内:無事、参拝してまいりました。いやー、言葉にできないすごさを感じましたね。
小林:圧倒されるというより「御挨拶させてもらっています」って思ったな。
寺内:ここにドンと佇んでいる感じがしたよね。さて、これにてお伊勢参りは終了です。戻りましょう。
小林:さっきの擬宝珠を撫でて帰りたい!
寺内:宇治橋に着きました!
小林:よっ! 待ってました!
寺内:この擬宝珠には、饗土橋姫(あえどはしひめ)神社の萬度麻(まんどぬさ)というお札が納められていて、そのことから触ると運気が上がると言われています(民間の信仰であり、諸説あります)。
小林:なんか暖かい気がする。ほら! 看板に天照大御神のことが書いてあるよ。
寺内:天照大御神。約2000年前に崇神天皇の御代、皇居にお出になり、各地をめぐられたのち、この五十鈴川のほとりにお鎮まりになりました。それが我々の――
ランパンプス:総氏神!!
――さて、初めての伊勢神宮はいかがでしたか?
小林:やっと来れましたって思いました。
寺内:想像よりも、シンプルで素朴で、だからこそのパワーを感じましたね。
小林:すべてが整備されていて綺麗だったなー。外宮も内宮もそれぞれの良さがありましたね。それぞれの御朱印ももらったけど映せないんですよね?
寺内:そうゆう規則になっています。実際、撮影不可のところも多かったので、皆さんも実際に行ってみて欲しいですね。僕らは「お伊勢さん行った」人生になりました。
小林:しっかりと、受験生の皆様の、ご健康と、ご健勝、ご多幸をお祈りしてきました。この記事読んでくださっている皆様に、少しでもプラスになれば! そして、最後におかげ横丁でした、食べ歩き伊勢うどん(笑)。
寺内:美味しかった! 食べ歩きサイズなのかなと思ったら、がっつり一人前入っていたね。
小林:歩きうどんには気を付けて!
寺内:この記事を読んで、ルールとマナーを守ってお伊勢参りをしてみてください!

※念願の木刀を手に入れた寺内氏
次回は、東京都の合格祈願スポットの情報をお届けします。ご期待ください。
『おうえんしナイト』では頑張る受験生を応援すべく、リスナーの皆様からのご意見や情報を募集しております。ランパンプスの二人に取材してほしい“あなたの街のおすすめスポット”や“合格祈願にまつわるスポット”など受験生に役立つ情報を特設サイトまでお寄せください。

おうえんしナイト
この企画は、全国の受験生を応援するために、受験や、教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していきます。