ニッポン放送開局70周年記念ラジオドラマ『マミーロード』(2025年3月4日放送)が、「2025年日本民間放送連盟賞 番組部門(ラジオ)」東京地区審査の「エンターメインメント番組部門」で1位を獲得した。東京地区で1位となった番組は中央審査へと進み、中央審査の審査結果は9月に発表される予定。
『マミーロード』の脚本は、監督作品が海外の映画祭に出品され、日本映画監督協会新人賞も受賞するなどクリエイターとしても高い評価を得ているガレッジセールのゴリ。この作品が自身初のラジオドラマの脚本であったが、現代では希薄になりつつある濃密な人と人との関わりがもたらす奇跡を見事に描き切った。
なお、この番組は「第62回ギャラクシー賞」でラジオ部門の選奨を受賞している。

松本明子、森山良子、富田望生、高橋克実、ゴリ、神野三鈴
■ラジオ番組部門 入賞:ニッポン放送開局70周年記念ラジオドラマ『マミーロード』
放送日:2025年3月4日(火)19時~21時
番組内容:
物語の発端は「人を殺した」という老婆・木下春の警察への出頭。捜査に乗り出したベテラン刑事“チョー”と若手刑事の“半人前”の2人は、木下春が生きてきた中で関わった人や場所を丁寧にたどることで、時を超え、もつれた紐をほどくように事件の真相に向かっていく。経験と感性を元に行動するチョーと実直な半人前の対照的な2人のコンビによる丁々発止のユーモラスなとやり取りと、木下春の生い立ちを知る人物とのまるでコントのような掛け合いが軸となり進んでいく。ラストに向かって重要な伏線が回収されていき、エンディングではこれまでと一転する、感涙必至のヒューマンラジオドラマ。
プロデューサー:瀬尾伊知郎(ニッポン放送)、木之本尚輝(ニッポン放送)
ディレクター:大村博史(ディアフィールド)、鮫島愛
原作・脚本:ゴリ(ガレッジセール)
出演:高橋克実、富田望生、神野三鈴、森山良子、松本明子、岡まゆみ、中村まこと、村上航、米良まさひろ、伊藤修子
日本民間放送連盟賞(連盟賞、英文名:JBA Awards)は、質の高い番組がより多く制作・放送されることを促すとともに、CM 制作や技術開発の質的向上と、放送による社会貢献活動等のより一層の発展を図ることを目的に、日本民間放送連盟(民放連)が1953(昭和28)年に創設した賞です。部門・種目別に審査を行い、優秀な成績と認められる作品および民放の信用と権威を高めたと認められる活動を表彰します。さらに、番組については、学識経験者等による選考を経た質の高い作品を、あらためて視聴者・聴取者という別の視点からラジオ、テレビ別に選考を行い、国民の期待に応えるとともに放送文化の向上に寄与した作品である連盟賞グランプリとして称揚します。