Oh!これこそ本当のゴムバンドだ!【鈴木杏樹のいってらっしゃい】
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『輪ゴムについて』
輪ゴムは、モノを束ねる目的で輪っかの状態に加工されたゴム製品で『ゴムバンド』や『ゴム輪』ともいいます。
古くから中南米の原住民の方々は、ゴムで作った袋を使っていました。
伸び縮みするゴムの袋を輪切りにすることで、靴下や洋服の袖を留めることに利用出来るのでは・・?ということで、19世紀、イギリスのゴム会社のスティーブン・ペリーさんが輪ゴムを発明しました。
ゴムのシートを型抜きしたもので『E-LASTIC BANDS(伸縮自在ひも)』という名前で発売されました。
書類や手紙を束ねて、整理するために使われたそうです。
そんな輪ゴムですが、日本で使われるようになったのは大正時代になってからです。
当時主流だったのはイギリス製のものでしたが、厚くて伸びにくく、お値段も高かったこともあって、実用的ではなかったそうです。
そんな中、西島廣蔵(にしじま・ひろぞう)さんが、銀行からの依頼を受けて、お札の束をまとめるために輪ゴムを作りました。
この輪ゴムですが、自転車のタイヤチューブを輪切りにして作ったそうです。
西島さんはその後も改良を重ねて、大正12年(1923年)には国産の輪ゴムの第1号を発売しました。
この年、西島さんが作られた会社が『共和』さんで、こちらの輪ゴムには『オーバンド』という名前が付いています。
『オーバンド』と聴いても分からない方、もしかしたらいらっしゃるかも知れませんが、箱を見たら間違いなく分かると思います。
紫と黄色でデザインされた箱に輪ゴムが入っています。
この『オーバンド』の名前の由来には諸説あるそうですが、"Oh!これこそ本当のゴムバンドだ!"という説が一番有力だそうです。
それだけ品質に優れている!という証で、時代を超えたロングセラー商品になっています。
(4/6放送分より)
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