『ゴムの発見』
コロンブスによって、『ゴム』という存在がヨーロッパに伝えられてたくさんの使い道が考え出されましたが、いくつか欠点がありました。
例えば、ゴムの原料である生ゴムはベタベタしているので使いにくかったり、温度によって柔らかくなったり硬くなったりと、気温に左右されやすい・・というものです。
現在使われているゴムは、こうした欠点が解消されていますが、それは『加硫(かりゅう)』という技術によるものです。
『加硫』とは生ゴムを加工する時、弾性や強度をキープするために、硫黄などを加えることです。
こうして出来たゴムのことを『加硫ゴム』といいます。
この『加硫ゴム』は偶然の発見によるものでした。19世紀、アメリカ人のチャールズ・グッドイヤーさんが生ゴムの欠点を解消するため、研究を続けていました。
ある時、グッドイヤーさんが履いていたゴム靴に薬品がこぼれてしまいました。
一説によると、グッドイヤーさんはそれに気づかず、ストーブの前で居眠りしてしまったそうです。
そして目を覚ますと、ゴム靴に薬品がこぼれた部分がストーブの熱で温められて変化して、弾性や強度がアップしていたそうです。
研究の結果、グッドイヤーさんは生ゴムに硫黄を加えて熱するとよく弾んで、さらにベトベトしないことを発見しました。
この技術を使って作られた『加硫ゴム』の誕生で、ゴムは様々なモノに使われるようになりました。
その1つが『タイヤ』です。世界を代表するタイヤメーカーの1つに『グッドイヤー』がありますが、この名前はチャールズ・グッドイヤーさんにちなんで、付けられたそうです。但し『グッドイヤー』という会社と、チャールズ・グッドイヤーさんは直接の関係はないそうです。血縁関係はないそうです。
現在、日本で作られているゴム製品の、およそ 8割が自動車用のタイヤだそうです。
(4/5放送分より)
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