高嶋:特集企画『お金の達人が教える!貯蓄倍増計画』。
4日目の今日も引き続き、マネーの専門家、菅井敏之さんに伺います。
テーマは『上手な遺産相続』。
今、一番の関心事ですよね?
菅井:そうですね。親子ともに関心は高いですね。
でも、親と子でお金のことについて全然話していない家族が多いんです。
大切なのは「親子のコミュニケーション」なんですけどね…。
高嶋:そこできょうは、菅井さんの著書、『家族のお金が貯まるのはどっち?』を参考に、あとあとトラブルにならない『遺産相続』のポイントを伺っていきます。
Q/遺産は、自分の面倒を見た子に多くあげるか、均等にあげるか、どっち?
A/親としては均等に残してあげたいものですよね。ですが、遺産相続でもめるのは「私が面倒をみたんでしょ!」「面倒をみていない弟と同じなんて許せない!」というケースがほとんど。
ですからトラブルを避けるには、相続は均等であっても、生前に「医者に連れて行ってくれた」「家の掃除に通ってくれた」、そういうことがあるたびに、親からお小遣いをあげるようにすると良いですね。
Q/親にマメに連絡する人、しない人、親に信用されるのはどっち?
A/当然、「マメに連絡する人」です。
親の財産を教えてもらえる資格のある子供、教えてもらえない子供がいるのです。
定期的に連絡をするなどしておくとよいでしょう。
Q/親が亡くなったら、実家は「売るか」「売らないか」、得するのはどっち?
A/親の土地や家の立地によります。
駅から近い、学校や病院に近い、そうした便利な場所にある場合は、売らずに資産価値として持っていた方が良いです。
アパートに建て替えて、人に貸すこともできます。
逆に不便な場所にある場合は、さっさと処分してお金に換えましょう。
Q/遺言の効果はどれくらいあるの?
A/スムーズな相続を考えると、遺言は公正証書による遺言を作成した方が良いです。
公正証書は、第三者である公証人が遺言を文章にまとめ、公文書として残すものなので、あとあとトラブルにならずに済みます。
ただ、私としては、家族全員を集めて、遺産の分配などについて、公明正大に「俺はこうする!」と宣言することをオススメします。
生前に「財産」や「相続」について、自分の意思を明確に伝えておくことが大切だと思います。
Q/去年、相続税・贈与税の税制改正が行われましたが、生前にやっておいた方がよい対策は?
A/自分が亡くなった時にどれくらいの税金がかかるのか、そのことを親も子も具体的な数字で把握することです。
把握しないと対策もできません。
相続税・贈与税の計算方法の書かれた本もたくさん出ていますし、もし計算方法がわからない場合は税理士に相談すれば教えてくれます。
高嶋:貴重なお話、ありがとうございました。
菅井さんの著書『家族のお金が貯めるのは、どっち?』(株式会社アスコム)には、今日お伺いしたテーマについても詳しく書かれていますので、是非、ご一読をオススメします!
また最新刊『金の卵を産むニワトリを持ちなさい』も、目からウロコのお金の話が満載です。
4月21日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より