瀬戸内寂聴 京都・法輪寺の境内から見下ろす嵯峨野の春
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1693回 京都・法輪寺の境内から見下ろす嵯峨野の春は、この世のものではないように閑(しず)かで麗しいです。大堰川の川原を菜の花が黄金色に敷き詰め、黄昏の気配で、夢幻的な風景にな…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1693回 京都・法輪寺の境内から見下ろす嵯峨野の春は、この世のものではないように閑(しず)かで麗しいです。大堰川の川原を菜の花が黄金色に敷き詰め、黄昏の気配で、夢幻的な風景にな…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1692回 何をしてもいいけれど、自分のしたいことによって、人に迷惑をかけたり、人を不幸にするのはよくありません。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1691回 その人のことをいつまでも忘れないことが、一番の供養です。法要は亡くなった人を忘れないための行事だと思います。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 …
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1690回 円山公園と平安神宮のしだれ桜が、京都の春の花だよりの先駆けです。疎水(そすい)べりの桜並木や、常照皇寺のしだれ桜、御室の桜も美しく、心華やぐ季節の到来です。 瀬戸内寂…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1689回 私は九十歳を過ぎても文芸誌や新聞に連載を続けてきました。自作を褒められると嬉しさが込み上げてきて、「よしっ! まだ書けるぞ」と思うのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユー…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1688回 仏様はやさしいですから、いかに不器用でも、努力する人、前に進もうとしている人を決して見捨てたりはなさいません。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1687回 若い内は、途中で諦めないで、自分の夢に向かって、全身でぶつかってください。好きだということが才能です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1686回 京都が美しいのは、山の峰、池や川の一つ一つが、千年の歴史の哀愁を秘めているからでしょう。野の草一本、小径の石ころ一つにも、歴史の吐息が沁みついているようです。 瀬戸内…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1685回 人生において、出逢いは一つや二つではありません。どの出逢いが唯一最高の出逢いなのかわかりません。別れて傷つくことを恐れないでください。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ …
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1684回 今までいたところを離れると、新たに見えてくるものがあります。これは仕事でも恋愛でも同じです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新刊〉 寂庵…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1683回 『菩薩処胎経(ぼさつしょたいきょう)』には、「一針を海中に投じて、之(これ)を求むるに、なお得(う)べし。一たび人身を失うて、また得がたきことは、是(ぜ)よりも過ぎた…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1682回 過去を懐かしむのもいいけれど、自分が生きている今、この時の中で、新しい発見をしてください。日常生活に追われて、感動する心をどこかに置き去りにしていませんか。 瀬戸内寂…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1681回 明日のことは誰にもわかりません。だからこそ、「あの子が好きだ」と思ったら、今日の内に告白してください。今できることを今、全力でやるのが「切に生きる」ということです。 …
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1680回 何が善で何が悪か。人は何のために生きるのか。弱者にはどう対処すべきか。そういった道徳のいろはは、大人が責任を持って子供に教えるべきだと思います。 瀬戸内寂聴 撮影:斉…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1679回 親に小言を言われても、自分が選択した道を信じて前に進みましょう。人の言うことにいちいち左右されていたら、前に進めませんよ。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1678回 人生で納得のいかない不条理な出来事に遭遇しても、決して投げやりになったり、絶望しないでください。世間の不条理を真正面から冷静に受け止め、なぜこのようなことが起きたのか…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1677回 憎らしい人に会う苦しみを仏教では「怨憎会苦(おんぞうえく)」といいます。苦手な気持ちを抑えて、憎らしいと思わなくなるようにしたいものです。まず、自分の心を変えることか…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1676回 何歳になっても、誰かを好きという感情を持ちましょう。いつも心の中に好きな人がいると幸せな気持ちでいられます。張り切っていい仕事ができるし、自分の周りも明るくなるもので…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1675回 今すぐにでも好きなこと、新しいことに取り組んでください。お習字でも、刺繍でも、料理でもなんでも結構です。そうすると、自分でも思いがけなかった新境地が開けると思います。…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1674回 「走っている自転車は転ばない」といいますが、私は走りながら何度も転び、そしてすぐ起き上がって走りました。前方をよく見て休まず走れば、いつかは目的地に到達できると信じて…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1673回 何もできないと決めてしまう前に、何かできないだろうかと自分自身に問いかけ、考えることが必要です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新刊〉 …
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1672回 人はどんなに慎ましく、小さな幸せを願って真面目に毎日を送っていても、天災という理不尽な出来事に襲われます。それは防ぎようのないものです。誰のせいでもありません。地震や…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1671回 「死ぬ気になれば何でもできる」という言葉や、「死んで花実が咲くものか」という言葉を聞いたことがあるでしょう。どんな運命も必ず変わるのが無常の法則です。命あればこそです…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1670回 私は若者に、「自分の才能を信じろ、好きなことを仕事として選べ、本物を見る目を養え」とよく言っています。自分のことだけを考えず、世界と自分という立場でものを考えてほしい…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1669回 人間が変わり、国が変わるためには、教育が何より大事です。行きつくところは教育です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新刊〉 寂庵コレクショ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1668回 地球上には様々な人種が、様々な習慣の中に生きています。自分の習慣だけを最上と思い、他者の生き方を認めないという我の強さが戦争を引き起こすのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1667回 会社員が定年を迎える時は、仕事第一の価値観を捨てる時です。価値観を失う前に、自分が熱中できる何かを見つけておくべきだと私は思います。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1666回 花の色を変える技術が生まれても、梅の木に桜の花を咲かせることはできません。自然の不思議は、人間に不可知なものがあることを教えてくれます。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1665回 この世で自分しか持っていないかけがえのない個性と資質に誇りを持ちましょう。世俗の常識に巻き込まれず、我が道を独りでもいくという気概を失わないでください。 瀬戸内寂聴 …
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1664回 寂庵の男雛(おびな)は黒き袍(ほう)を召し 京都・寂庵では、男雛を向かって右に、女雛(めびな)を左に飾ります。右大臣より左大臣のほうが位が上というのと同じで、右より左…