写真提供:産経新聞社
いよいよ明日からオリンピック開幕!
96年ぶりのメダルを目指すのはテニスの錦織圭。
3日リオへ到着し、その6時間後から現地で練習をスタートした錦織は
「オリンピックの気分になってきました。金メダルを狙います。」
と自信に満ちあふれています。
4日に行われた抽選で、第4シードの錦織の初戦の相手が世界ランク33位のスペインのラモスに決定。
世界ランク1位のジョコビッチとは別のグループに入ったため、決勝戦までは当たりません。
この季節、世界のトップ選手は本来なら、真夏の連戦の真っ最中。
そしてグランドスラムの最終戦、全米オープンを最大のターゲットにしながら調整を進めていく。
しかし、今季はリオ五輪が加わって選手は様々な選択を迫られることになりました。
オリンピックは4年に1度のビッグイベントですが、世界ランキングに反映されるATPポイントには加算されない。
その結果、トップ10の内、フェデラー、ワウリンカなど5人が、何らかの理由をつけて出場辞退をしたのも名より実をとったということでしょうか。
ちなみに、今回話題の一つとなっているのが、錦織が選手村を宿舎にしたことです。
1人のアスリートとして、スポーツの祭典へ挑むわけですが、通常、テニスなど、世界的なメジャースポーツのトップ選手は、5つ星以上のホテルに宿泊することが当然。
ましてや、バスタブが設置されていないことや、食事など、さまざまな悪評が伝わってくる選手村にもかかわらずですが、実は、錦織が優先したのは治安。
ブラジルでは5つ星といっても盗難などの事件が頻発。
リオデジャネイロが故郷の元サッカー日本代表監督ジーコさんは「治安は悪い。昔からずっとそう。それが当たり前だから。」と話しているそうです。
ブラジルには、お金を持っている人が、持っていない人に盗られるのは当たり前、お金をもっていない人が、持っている人から恩恵をうけるのは当然、という気質がある。
日本選手団で、世界的な知名度があるのは、失礼かもしれませんが、体操の内村と、錦織の2人。顔を知られているだけに、部屋を出れば、サイン攻めにあうことは必至です。
こうしたことにイヤ気がさしたのは、今回、出場を辞退したフェデラー。
北京五輪では興味本位から選手村へ宿泊したものの、サイン攻めで、「オリンピックには出場しても、2度と選手村はイヤだ」。爆発寸前でした。成績もあがらなかったのはそんな要因が…。
ただし、錦織は日頃から、「他の競技のトップアスリートと、1対1で話をするのが好きだ。」と語っています。
小学校の卒業文集では、「世界一になる」と記しています。それどころか、小学生時代、川柳の指導を受け、こんな句を。
『日本一 次はその上 世界一』
8月5日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」