リオデジャネイロ五輪へ出場する23歳以下の日本代表とガーナA代表の親善試合で日本が3-0と圧勝。
今日はその手腕が光るU-23手倉森誠監督について。
昨日は田嶋会長が不在で、会長代行として試合を見届けた岡田武史副会長が、こんな感想を漏らしていました。
これほど急激に伸びたチームを見たことがない
確かに、試合を行うたびに次から次へとスター候補が誕生する。
当然ながら、手倉森監督の評価は右肩上がりを続けている。
日本代表は、国民の希望でなければいけない。
が持論の熱い人です。
今、熊本で困難に面している方々に対して、我々がエネルギーを注いでパワーを届ける。
試合前にそういう話をした。
みんな見事にやってくれたと思う。
と胸を張っていました。
参考までに申し上げておきますと、今回のチームで全体練習を行ったのは、試合前日の1日だけ。
その際には、選手がパス回しに時間ばかりを割いているのを見て、
それじゃダメだろう。足元のパス回しはJリーグのやり方。
国際試合を勝つためには、しっかり守備をして、すばやく攻撃に移ることだ。
と選手を一喝しています。
というのも、来日したガーナA代表は、強豪とは名ばかり。
レギュラークラスが皆無で、2線級ともいえない構成でした。
前半からフルスロットルで行け!ゲームがスタートしたら総攻撃だ。
とにかく、熊本の皆さんのためにも勝て。
と気合を入れました。
実はJ1仙台監督時代、自身も東日本大震災の被災者でした。
5月3日には熊本を訪れ激励し、10日には
どうしても、やらしてください。
と日本協会へ頼み、チーム全員で募金活動を行い、約114万円が集まったそうです。
何事をするにもホットなところが手倉森監督の特徴です。
まず五輪の出場権を勝ち取り、試合に負けないこと、そしていつも元気なこと。
おれは、人より沸点が高い、自分でいうのもなんだけど、幅がある男だ。
と豪快に笑っていました。
23歳以下といえば、ゆとり世代のど真ん中で、よくいえばクール。
悪く言えば、何事にも淡泊すぎる傾向がある。
そんな若者に火をつけることが出来る熱い指揮官のもと、「がんばろう!」という気持ちになっているというところですね。
人生は悪いことも起きる。
だけど、人間は良いことを起こす力がある。
それを東日本大震災で経験した。
という手倉森監督の言葉は、リオ五輪で活躍すれば名将の名言の仲間入りを果たすことになるでしょう。
(原文)青木政司
5月12日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」