「困難がたくさんあるから、やりがいがある。」U-23サッカー日本代表・手倉森誠監督(48歳) スポーツ人間模様

By -  公開:  更新:

10000000000000031813_20160804073712066085_P1608030005761
写真提供:産経新聞社

リオデジャネイロオリンピック開幕まであと2日。開会式に先駆け、すでに女子サッカーがスタートしています。
そして日本時間5日午前10時から日本選手団のトップを切って、サッカー男子日本代表がメキシコ五輪以来のメダル獲得を目指し、ナイジェリアとの1次リーグ第一戦が行なわれます。

直前の強化試合で開催国・ブラジルに軽くあしらわれたことから、劣勢が伝えられてはいますが、その中で1人、自信満々なのが手倉森誠(てぐらもり・まこと)監督です。

「ドラマチックな大会になる。自分がくたばるなんて思ったこともない。困難がたくさんあるから、やりがいがある。この仕事、きついと思ったことはない。いまさら、ピリピリしたって仕方がないし、たとえ負けても命まで取られることはないでしょう。」

ドーンとこい。そんな頼もしい指揮官は、歴代の五輪代表にはいなかった。これでなくては、奇跡を演出することなどできません。
今回は、エースの久保が、チームから召集には応じられないとメンバーには加わってはいません。
ただでさえ、1度もアジアでチャンピオンになっていないことから、「谷間の世代」と揶揄されるなど、不利な材料が多い。

でも、手倉森監督は

「谷間じゃない。おれに言わせれば、いつも勝てない世代です。そういう選手が揃っているから、日本の将来のために今回は、勝たなくてはなりません。」

と言います。

日本が入ったグループBは、ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンが揃っています。でも、日本同様、ベストメンバーで臨んでいるわけではありません。
欧州の強豪に所属する選手は、チームが強権を発動。ケガでもしては、大変とばかりに、スウェーデンのラ―ションなど、五輪出場を断念しています。

手倉森監督が自信をもっているのは、事前の準備が万端だということもひとつの理由かもしれません。
「ロケハンはバッチリ」と5月当地を訪れ、移動便に乗ってすべてチェック。
宿舎のホテルでは、部屋の照明の明るさ、ベッドシーツの乾き具合などを含めて、ありとあらゆることを確認して、不都合があればただすように、多くのリクエストを行った。
今回リオの選手村では各国の選手団がさまざまなアクシデントに見舞われていますが、手倉森ジャパンにはそうしたことが一切ありません。

外見や物言いは、ワイルドですが、神経は細やかで勉強熱心。
過去、自費で2002年にイングランドプレミアリーグのアーセナル、2006年には「攻撃サッカーの勉強だよ」とスペインのFCバルセロナへ留学して運営から指導法までをつぶさに研究した努力家という側面はあまり知られていません。

ちなみに、かつて指揮を執ったベガルタ仙台時代から、ここ一番での必勝祈願は、伊達政宗の守備神として知られる仙台市内の大崎八幡宮へと決まっています。
ブラジル入りする前に、手倉森監督は同神社へ参拝し、おみくじをひくと、大吉でした。

「夢が実現する。まわりから妬まれないように注意せよ、と書いてあった。」

ブラジルで神風が吹くことを予言しています。

AM1242・FM93ニッポン放送
リオデジャネイロオリンピック2016 サッカー日本代表出場試合実況中継(予定)
2016年8月5日(金)9時50分~(日本時間) 日本×ナイジェリア 予選リーグB組第一戦

8月4日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

Page top