さ、日本時間のあすの朝、リオデジャネイロオリンピックが開幕します。
そこで、けさは、リオデジャネイロから直前の雰囲気を報道部の後藤誠一郎記者にレポートしてもらいます。
現地で最大のインパクトがあった話は?
後藤)ブラジル人ガイドのリカルドとカルロスに「ブラジルの生活を見たい」とお願いしたところ、案内されたのが、ロープウェイ。
普通のロープウェイではありません。
「ファベーラ」と呼ばれる貧困層スラム街を眼下に見る、ロープウェイが5年ほど前にできていて、それに乗ってきました。
10m、15m下にファベーラがありまして、我々は約15分のロープウェイに乗って、そこに暮らす人達の生活を見てきたんですよ。
家は赤茶色の壁で、敷地を囲っているだけ。
2階建てや3階建てで、屋根のない家が多い。
最上階である3階部分が物干しになっています。
暮らしている人は、Tシャツ、短パン、サンダルが基本のいでたち。
大きなビニール袋を抱えて、生活している。
日本と感覚が違うのですが、現地では、洗濯物を外に干しているのが貧困の証しだそうです。
このロープウェイは、ファベーラを見る観光になっているわけ?地元の人の移動手段ではなくて?
後藤)はい、移動手段ではなく、観光目的で使われています。
国がファベーラから麻薬組織を排除して作った新しいものなので、あまり怖くはありませんでした。
ただ、最近はまた治安も悪くなっているので、降りるのはちょっと危ないと思います。途中のエリアはガイドのカルロスやリカルドも「アブナイ、アブナイ」と、つぶやいていました。
他にカルチャーショックはあった?
後藤)ニオイが厳しいです。生活汚水のニオイがします。
会場周辺が湖で水の澱んでいるせいだと思います。
かなり、風向きによっては気になりますし、日本人には厳しいニオイ。
海沿いのエリアの選手はニオイを感じるかもしれません。
あと、治安ですが、海岸は夜になると、地元の人でも気をつけて歩くそうです。
現地の盛り上がりは?
後藤)ブラジル人のオリンピックへの盛り上がりはまだまだという部分もありますが、サッカー、ビーチバレー、バスケット、体操が特に人気。
特に男子バスケットボールはアメリカの初戦である中国戦のチケットが売り切れるなど大人気となっています。
サッカーは日本代表のナイジェリア戦には関心がなく、ブラジル人はブラジルVS南アフリカの試合の話ばかりですね。
8月5日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より