街やビルの中でよく見かけるあのマークの名前を知ってる? 【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

By -  公開:  更新:

c9795200c651fb8f8b91d6c541f42c70_s(w680)

『非常口』や『トイレ』、『エスカレーター』など、“見ればそこに何があるのか、ひと目で分かるマーク”をよく見かけられると思います。これを『ピクトグラム』、または『ピクトグラフ』といいます。
『絵文字』や『絵言葉』など意味があります。
『ピクトグラム』はヨーロッパで生まれたものですが、日本で広く使われるようになったキッカケは、1964年(昭和39年)の東京オリンピックだそうです。

当時は今のように、日本を訪れる外国人の方の数は多くはありませんでしたが、そんな中、世界的なイベントであるオリンピックが、日本で初めて行われることになりました。
ところが問題となったのが『言葉の壁』でした。
当時の案内板は、日本語の表示のものがほとんどでこれでは外国人の方々には、意味が通じません。

そこで、東京オリンピックのデザイン部門の委員長をされていた勝見勝(かつみ・まさる)さんという方が“全ての国の言葉を案内板に表示するのは不可能なので、絵文字を作ろう!”と、おっしゃったそうです。
そんな勝見さんの所には、若手のグラフィックデザイナーが大勢集まって、その結果、いくつもの『ピクトグラム』が誕生しました。

例えば『陸上競技』『体操』『ボート』などの競技種目から、『トイレ』や『公衆電話』といった公共施設や設備を表すものまで、様々だったそうです。

この日本の『ピクトグラム』が高い評価を受けたことで、その後のオリンピックでも、それぞれの開催国がデザインを変化させながら、受け継いでいるそうです。
そんな歴史から『オリンピックのピクトグラム』は“絵文字の国際リレー”とも呼ばれているそうです。

シンプルで、かつ分かりやすい絵文字ですよネ。

(2016/9/29放送分より)

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい
ニッポン放送ほか全国ネット
ニッポン放送 (月)~(金) 朝7:37から(「高嶋ひでたけのあさラジ!」内)
※ネット局の放送時間は各放送局のホームページでお確かめください。

Page top