人は“人が喜んで笑う声”を聞くのが一番嬉しい　やなせたかし【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

By - NEWS ONLINE 編集部　公開：2016-10-25 　更新：2020-01-12

今週は『心の支えとなる名言』をご紹介しています。

「アンパンマン」原作者のやなせたかし　＝新宿区　写真提供：産経新聞社

『人間が一番嬉しいことは何だろう？長い間、ボクは考えてきた。そして結局、人が一番嬉しいのは、人を喜ばせることだ・・ということが分かりました。実に単純なことです。人は人を喜ばせることが一番嬉しい』

やなせたかしサンは生前、“宇宙から見れば人の一生なんて短いもの。そんな束の間の人生だからこそ、少しでも楽しく過ごしたい・・”と思われたそうです。
そこで“人は何が一番楽しいんだろう？何が一番嬉しいんだろう？”と考えた結果、出した答えが『喜ばせごっこ』というものでした。

やなせたかしサンがおっしゃるには、お母さんが一生懸命にお料理をするのは、“美味しい！”と喜んで食べてくれる、家族の顔を見るのが嬉しいから。
お父さんが汗をかいてお仕事をするのは、家族の喜びを支えるため。
勉強が得意な人は勉強で、絵が上手な人は絵を描くことで、歌が上手な人は歌うことで、人を喜ばせることが出来ます。
そして人は“人が喜んで笑う声”を聞くのが、一番嬉しいそうです。

そんな思いから、やなせたかしサンは“人が喜んで、笑い声を立ててくれるマンガ”を、長く描いてこられたそうです。
やなせたかしサンが描かれたマンガを読んで、子供たちが喜んでくれることで、やなせたかしサンも嬉しくなったそうです。
こうした『喜ばせごっこ』が出来ることが、本当に幸せだったそうです。

そんな、やなせたかしサンの言葉です。