今週は『デパート』のお話をしています。
今朝は『デパートの歴史』についてです。
世界で初めてのデパートは1852年、フランス・パリに誕生した『ル・ボン・マルシェ』です。現在も”パリで最もおしゃれなデパート”と言われているそうです。
この『ル・ボン・マルシェ』を誕生させたのは帽子屋さんの息子さんだった、アリスティド・ブシコーさんと奥様のマルグリットさんです。
当時は”シンプルな小売り店”が中心で、扱う商品も少なくて限られていました。さらに商品に”値札”が付いていないので、1つ1つお店の方に、値段を聞かなければなりませんでした。しかも全て”言い値”だったので、買う人やお店のご主人の気分によって、値段が変わることもあったそうです。さらに一度、お店に入ったら、何か買わないと出られない・・そんな雰囲気があったそうです。
こうしたスタイルを打ち壊そう！と、お二人が考えたのが、
『様々な商品を、一度に取り揃える』
『商品に値札を付けて、公平な値段にする』
『自由にお店に出入り出来て、買わなくてもイイので商品を見てもらえるようにする（ウィンドウショッピング）』
『お店のエントランスを豪華にして、来たお客さんを楽しませる』
『商品の交換や返品に応じる』
『買った商品の郵送』
といったように、”買い物がより楽しくなるスタイル”を考え出しました。
これこそまさに、現在のデパートのスタイルですよネ。
こうしたアリスティドさん・マルグリットさんご夫婦の思いが、形になったのが、この世界初のデパート『ル・ボン・マルシェ』です。
このビジネスモデルは、すぐに世界中に伝わったそうです。
(2016/12/20放送分より)
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